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「ナラティブ」と「ストーリー」の違い。「ハバネロの12倍」というより「辛すぎワロタwwwwwwwwwww」のほうが「伝わる」世界に僕たちは生きている。

「ナラティブ」と「ストーリー」って結局何が違うのか、今朝の今朝までわからなかったけれど、なんとなくわかった気がするので、どうわかった気がしたかを備忘のために書く。


現代世界で一番辛い食べ物は「キャロライナ・リーパー」らしいです。

引用元はこちら。

ハバネロの12倍の辛さとのこと。どのくらいの辛さなのか気になります。

おそらくこの「キャロライナ・リーパー」ではないとは思いますが、ハバネロより辛い唐辛子が使われたものを食べた方の感想で興味深いものがありました。

辛すぎワロタwwwwwwwwwww

引用元はこちら。


辛いことを伝えるという目的においては、「ハバネロの12倍」よりも「辛すぎワロタwwwwwwwwwww」のほうが「伝わる」ことに気づき、これが「ナラティブ」の効果効能なのではないかと思い、このnoteを書いています。

ここまでで気づき自体は終わりですが、マーケティング・コミュニケーションの視点でもう少し掘り下げて考えてみました👇


今、スナックミーのマーケティング・コミュニケーションを担当していて日々思うことは、ユーザーさんの声はすべて「ナラティブ」であり、どこまでいっても「ナラティブ」しかないということ。

「ナラティブ」の総体を特定の視点から一つのまとまりとして語るのが「ストーリー」であるけれども、それは存在させない限り存在しえない、人工的なもの。

なぜ、特に現代において「ナラティブ」が重要とされるのか。
その一つの理由がこのアプリマーケティング研究所さんのまとめてくださった、スナックミーのnoteにあると思う。

服部:
スナックミーは、ペルソナをつくらずに、市場規模やデータから考えずに、ずっと「熱量の高い方」の声を拾って、方向性を決めてきました。
ユーザーインタビューは初期から続けていて、とくに方向性で迷ったときは、お客様に立ち戻ってめっちゃ話を聞くようにしています。

まさに「ナラティブ」を集める作業。「市場」とか「データ」はあくまで「ナラティブ」の集合体であり、数値に置き換わったものでしかない。

マクロに市場やデータに向き合うことも大切だけれど、あくまで「ナラティブ」の答え合わせや、共通認識としての「ストーリー」化でしかなくて、構成要素はどこまでも「ナラティブ」しかない。

だからこそ、「ナラティブ」を愚直に拾い集めて、徹底的に、改善していく。

その姿勢がスナックミーを成長させている、というか、ユーザーさんに成長させてもらっていることにつながっているのだと思う。


今年の2月から僕はスナックミーに加わった。前職も代表の池田さんをはじめとても素敵なメンバーと仕事をさせてもらえていたけれど、それでもスナックミーに入社した(さんざん悩ませてもらった末に)。
理由は、今まで出会った数多のブランドやサービスの中で一番好きで、一番変化(改善)していたからだった。

今では4年弱スナックミーの定期便を利用しているけれど、入社してなお、スナックミーへの熱量が増している。

CEOの服部さん、COOの三田村さん(お誕生日おめでとうございます🎉)、CTOの三好さんをはじめ、メンバー全員が一人の例外なく、社会に対する提供価値や体験価値の向上のために、ユーザーさん(およびステークホルダー)の「ナラティブ」に向き合って、自分たちの「ナラティブ」に正直になって、お互いを気遣いながら、(単なる労働時間という意味以上に)ハードワークしているからだと思う。

スナックミーは、推せる会社、ブランドだと心の底から思っている。

最近「推し」という言葉や文脈が頻繁に使われるし、「推し」消費を自社商品やブランドへと傾けようとする動きがあるけど、変に期待しないほうがいいし、生半可な気持ちでやらないほうが良いと思う。

「ストーリー」に共感してもらう程度では到底推してもらえなくて、「ナラティブ」レベルで向き合う必要がある。透明性や誠実さ、覚悟が試される。

ナラティブカンパニーというのは、顧客やステークホルダーの「ナラティブ」と自分たちの「ナラティブ」に耳を澄ませて、ぶつけてすり合わせて、少しでも提供価値を磨き上げようともがく人たちの集まりのことだと思う。

「ナラティブ」と「パーパス」の関係として、「ナラティブ」レベルで(持続可能に)働く上では、「パーパス」のような心の底から納得できる意義が必要になる、ということではないかとも思う。


前職のトライバルメディアハウスのときに、さんざん、パーパスやナラティブについて考えていたけれど、いざ自分がスナックミーのユーザーさんの声に触れてはじめて腑に落ちて書いてみました。

抽象的な(それでいて駆使すべき)概念をどうしたら腹落ちさせるか、矢面に立ち何周も考える機会をもらえて、トライバルでもとても良い経験をさせてもらえたなあと改めて思う次第でした。

ナラティブとストーリーの違いがわかったような気がしてつい筆が走りました。ここに書いてることは全然違うかもしれない。

そういえば、スナックミー7周年らしいのでした!🐿


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