見出し画像

セクハラ教授を殺しちゃった「キラー•ブック•クラブ」【ホラー映画を毎日観る人】(341日目)

「キラー•ブック•クラブ」(2023)
カルロス•アロンソ監督

◆あらすじ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
小説家志望の女子大生アンヘラは教授から受けたセクハラに心を痛めていた。そのことを知った本好きの同級生たちの集まり“ブック•クラブ”のメンバーは教授への仕返しを提案。メンバー8人全員で話題になっている殺人ピエロのマスクを被り、夜の校内で教授を驚かす。しかし誰かに怪我を負わされた教授は誤って転落、死亡してしまう。彼らは口裏を合わせ、この事件を事故に見せかける。しかし翌日、イカれピエロと名乗る人物が小説投稿サイトに第一章「教授の死」という小説を投稿する。そこには自分たちの特徴や自分たちしか知り得ない情報が記載されていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

“殺人事件の隠蔽”

“事件のことを知っている何者かに命を狙われる”

“メンバーの中に裏切る者がいる?”

「スクリーム」や「ラストサマー」など
どこかで見たことがあるような
既視感満載のフォーマット
のスペイン発のNetflixオリジナル作品です。

定番のスラッシャー映画に

謎の殺人鬼✖疑心暗鬼になっていく若い男女

そこへ恋愛要素をひとつまみ

これでつまらなくする方が難しいくらいの安心安定のフォーマットなのでもちろん今作も面白かったです。

主人公アンヘラ 
ショートカットが似合う美人でした。

カメラワークやカット割りもすごく良かったし、登場人物の描き方がはっきりしてるのでメインの8人全員をちゃんと認識できるので物語においていかれることもありません。
血飛沫や殺害シーンのクオリティも高いです。

ですが悪く言えば
“完全にやり尽くされたジャンル”
ではあると思います。

作品のクオリティとしては全ての面において圧倒的に「スクリーム」の方が高いのでこっちを見たあとに今作を見るとどうしても二番煎じ感が否めないです。

いくら仕返しとはいえつるはしを持って教授を襲うって
中々に過激ですね。

犯人の動機も納得できるし、冒頭のキャラとシーンをあんな感じに使うことができるのかと勉強になりました。

次に誰を殺すかを読者に投票させて決めるのも
今っぽくて面白かったです。

殺人鬼がけっこう隙だらけでほぼ毎回反撃されたり顔見られたりするのも人間じみててそれはそれでけっこう好きでした。

読書中毒過ぎて娘に四六時中読書を強要する母親
って流石に無理があるような気もしましたが、クライマックスで母親と同じように炎に包まれるところもすごく良かったです。

アンヘラの彼氏であるナンドが犯人ではないかというミスリードがけっこう露骨で、「いやいや、まさかそんなはずはあるまい」と疑いながらも「でもスクリームのパターンもあるしなぁ…」と考えたりもして結局最後まで楽しんで見てました。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?