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サイコホラーの頂点【ホラー映画を毎日観る人】(254日目) 「CURE」

「CURE」(1997)
黒沢清監督

◆あらすじ
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ホテルの一室にて殺害された娼婦。その遺体は首から胸元にかけてX字型に切り裂かれていた。事件を担当した刑事の高部は同様の事件が連続していることを不審に思い、知り合いの心理学者佐久間に助言を求める。一方、千葉の白里海岸では教師をやっている花岡が記憶喪失の青年間宮を自宅に保護する。そしてその翌日に花岡は妻を殺害し、自らは飛び降り自殺を図る。妻の遺体はX字型に切り裂かれていた。
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本当に怖いですし、ぶっちぎりで面白いです。

後半が特に難解なので気を抜くと置いて行かれますし、実際に一回見ただけではこの作品の真の面白さみたいなものにはまだ辿り着けていないのかもしれません。それでも圧倒的に面白かったです。

このパケ写がかっこよすぎます

印象としては閉鎖的なのにだだっ広い空間、長回しや引きの画が多く、今これが現実なのかどうなのかが不明瞭になる独特な世界観に没入できました。人間の何気ない日常や不意な発言、行動がこんなにも怖く見えるというのが非常に衝撃的で見終わった後の疲労感が凄かったです。

当時25歳の萩原聖人さん

萩原聖人さん演じる間宮は掴みどころがなく、気づけば相手に催眠をかけている危険さと繊細さを持ち合わせており、見ているこちら側も途中から催眠にかけられているんじゃないかと錯覚してしまいます。ラストの役所広司さん演じる高部刑事とのやり取りも本当にかっこよかったです。

キャストに関しては
役所広司さんと萩原聖人さんをメインにドンと据えて、でんでんさんや鈴木省吾さん、うじきつよしさん、諏訪太朗さんなどで脇を固める盤石の布陣で非の打ち所がありません。

ここのシーンとその後取り調べを受けるでんでんさんが
最高過ぎます。

この作品に関してはしばらく期間を空けてからもう一度視聴して新たに気づいた事などをまとめてみるのも楽しいと思います。

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