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さすが白石監督!「白石晃士の決して送ってこないで下さい」【ホラー映画を毎日観る人】(343日目) 現在上映中

「白石晃士の決して送ってこないで下さい」(2023) 
白石晃士監督

◆あらすじ
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映画監督の白石晃士氏の元にユキと圭介という若いカップルからとある映像が送られてきた。それは幽霊が出ると噂される廃墟を訪れた時の映像だった。あたりが暗くなりにつれて様子がおかしくなり、突然現れる黒い影、そしてユキが姿を消すなど奇妙な事が立て続けに起こる。やっとの思いで圭介がユキを見つけ出すとユキは古いビデオテープを握りしめていた…
その後、カラメと名乗る謎の女から白石氏に「すぐに圭介を調べろ」と一方的な連絡が入り、さらには圭介の自宅に忍び込んだ際の隠し撮りの動画まで送りつけてきた。
そして仕方なく圭介の調査に乗り出す白石氏は恐ろしい真実にたどり着くことになる。
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公式サイト↓

さすが白石監督!
と唸る衝撃作でした。

数多の傑作怪作を生み出す鬼才
白石晃士監督

「ノロイ」、「カルト」などモキュメンタリー(フェイクドキュメンタリー)作品を得意とする白石監督ならではの演出と大胆なCGで、途中からもしかしてこれはノンフィクションなのでは?と錯覚するほど没入してしまいました。

“何もないのに怖い”

というのが究極だと思いますが
まさにこの映画がそうでした。

圭介たちの映像で「何か映るのではないか?」、「突然何かが起こるのではないか?」と常に我々視聴者は緊張感を持ったままの状態になります。

建物の内部も人の気配が無くて非常に嫌な感じです。

最初はあたりがまだ明るいので我々も心のどこかで「まだ明るいから大丈夫」と安心してしまいますが時間経過とともにあたりはすっかり暗くなり、圭介とユキ同様に居心地も悪く、落ち着かなくなります。

登場人物と視聴者の一体感と共感を生み出すこの演出が最高過ぎます。

謎の女カラメの登場は唐突過ぎてびっくりしましたが他作品などに出ているキャラのクロスオーバー的なことなんでしょうか?

カラメ役の小倉綾乃さん

存在がかなり歪なのでもう少し掘り下げて欲しかったなとも思いました。

かいばしらさん演じる圭介は最初からクズが滲み出ており、物語が進むにつれて「そこまでクズだったのか!」と驚かされます。

圭介役のかいばしらさん
youtuberとしても活躍しております。

ユキに対して言い訳をするシーンなど本当に素なんじゃないかと思ってしまうほどナチュラルな演技で素晴らしかったです。

沖田遊戯さんも最高にキモくて良かったです。

沖田遊戯さん
YouTubeいつも見させてもらってます。

何回“臨場感”って言うんだよとキレたくなるぐらい語彙力のない頭のおかしいクズ男役がハマり過ぎててめちゃくちゃ面白かったです。

ユキ役の有川舞衣子さん

ひと目でこの人は絶対に売れる!と思いました。
透明感と存在感が段違いです。
ラストの圭介との2ショットも恐ろしかったです。

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