本日は社会包括サポートセンターの遠藤智子さんにお越しいただきました。

不払い報酬の支払い請求と、望まない性的行為およびパワハラを受けたことに対する慰謝料を求めて、エステ会社とその経営者を相手取り、東京地裁に提訴されたAさんの事件から、フリーランスで働く女性たちへのセクハラ・パワハラについてお話を伺いました。

ゲストは、性暴力に関する記事を多く手がけるフリーライターの小川たまかさん、ユニオン出版ネットワークとして、この訴訟に関わっておられる杉村和美さんです。

本日のお話を聞いて、社会が知らないことに対する被害者の苦しみを実感しました。世間がセクハラやパワハラに関する知識が浅いために、被害者が非難されてしまうことや被害者と加害者が対等な立場として社会から扱われてしまうことがあるようです。

放送の中で紹介された被害者であるAさんのインタビューで、｢自分が裁判をすることで同じような被害で苦しむ人を減らしたい｣というお話が非常に印象的でした。被害を受けたことを世間に公表することで、被害者を減らすだけでなく、私たち周囲の人間もこのことに対して考えるきっかけをつくることができるのだと感じました。

フリーランスという弱い立場の人の働き方も含め、今後も議論していく必要があるのではないでしょうか。

【出演】
遠藤智子さん (社会的包括サポートセンター)

【ゲスト】
小川たまかさん（フリーライター）
杉村和美さん（ユニオン出版ネットワーク）

【編集】
伊藤真由・田口翔大