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POOLO3ヶ月の成果と感謝の気持ち

私は16年間、高校で地理の教員をやってきた。
教えることは楽しく、やりがいもある。自分に向いている職業であると思ってきた。

しかし、ふとしたことで、教員を目指そうと決心するよりももっと前、まだ自分が何者でもない、そして何者にもなり得る可能性を感じながら過ごしていた日々のことを思い出した。

きっかけは、「金持ち父さん貧乏父さん」という本だった。
その本を読んで、猛烈に「お金持ちになりたい!」と思ったのではない。
むしろ私がびっくりしたのは、お金持ちの人の考え方だった。

・常に学ぶ楽しさを追求し、努力し続けている。
・好きなことを極め、必ず成功するまでやり続けるマインドを持っている。
・さらにこのようにして稼いだお金をさらに自己投資のために使っている。
・時間をお金に変えるのではなく、価値提供をお金に変えている。

心がざわざわした。
これまで続けてきた、やりがいのある教員を続けるのも1つの選択としてある。しかし、学生時代、世界を旅しながら、新しい価値観が広がっていくことに魅力を感じていたころの記憶が蘇ってきた。

「元気なうちに、体がしっかり動くうちに世界1周してみたい」

と直感的に思った。

そんなときに偶然POOLOJOBの広告で「旅を仕事に!」というフレーズに出会った。その日のうちに説明会に申し込み、勢いよく参加を決めた。

(1)インタビュー記事の魅力に出会う

POOLOでは毎週2つのnoteの投稿を3ヶ月間、計20以上の記事を書き続けた。

この中で最も私がワクワクしたのはインタビュー記事だった。
はじめての取材は同期メンバーのぶーちゃん。
大学までぼんやりと過ごしてきたというぶーちゃんが塾講師を経て、プロのカメラマンになるという人生の転換点を記事にすることで、誰もがドラマを持っていることを改めて知ることができた。

次に、14年間仕事に生きた女性が、結婚して仕事を辞め出産してママになった出来事を記事にした。思いがけず多くの人に読んでもらい、「共感できる」という言葉をいただけた。

また、大学の同級生の記事も書いた。
この同級生は、学生の頃にはじめて海外旅行を教えてくれた友達。
卒業してからも、信念を貫いて海外と関わりながら生活してきたことを記事にした。

読んでくれた人の中から、「この文章好き」というような嬉しいコメントもいただけるようになった。
次第に、自分自身がインタビュー記事を書くことに対してドキドキわくわくしていることに気がついた。自分でも意外な発見だった。

(2)挑戦していくことの大切さ

気持ちの面でも良い変化があった。
それは、「挑戦したい」という気持ちを思い出したことだ。
POOLOに入る前にも、海外の人に将棋を教えながら世界を旅したい、という話を周囲にしたことがあった。
たいていの場合「今からだと無謀だよ」「大丈夫なのか」「やめておきな」と忠告された。
それは心配してくれていたからこそのアドバイスだったのだろうと思う。

しかし、POOLOに参加して、同期のメンバーに同じような相談をすると、みな一同に「面白そう」と認めてくれた。
何より、すでに世界を旅しながらPOOLOに参加している人がたくさんいた。
こうして私は、同期メンバー達と、「挑戦したい」と思える時間を過ごすことができた。

そしてPOOLOが始まって3週間が経つ頃には、私はJICA教員研修に申し込み、「バングラデシュで将棋を教える」という決意を、志望理由書にまとめた。

結果は2次試験で不合格となってしまったが、あと少しのところまで行ったこと、何よりも失敗をおそれずにチャレンジする気持ちを思い出せたことが嬉しかった。

(3)すごい!と思える人にたくさん出会えた。

この3ヶ月の間で一番の財産は、すごい!と思える人に出会えたことだ。
「はじめまして!」の人との出会い。
また、しばらく連絡を取っていなかった人とも会う機会が増えた。
たくさんの人と交流し、夢を語り合うことができた。

いま私は、何かを成し遂げたいと、小さなアクションを少しずつ起こしている。そういうときには人が集まるし、情報が入ってくるものだということを学んだ。

先のJICAの応募についても、実は知り合いの方から勧めてもらって知った。
また、同期のチームメンバーのみかみんからは、「1年後の自分に手紙を書けるお店」があることを紹介してもらい、すぐに行ってみた。

行動を起こしているから、声を掛けてもらい、お勧めしてもらったことを実行していく、という好循環が生まれていった。

(4)子ども達からの手紙を読んで

私は現在、2児の父親でもある。
先の「金持ち父さん貧乏父さん」では、子ども達にお金の稼ぎ方や仕事に対する向き合い方を教えられるのは、親だけである、ということも書かれていた。

果たして自分は、子ども達に何を教えられてきただろうか。自問した。

しかし先日、父の日にこどもたちが手紙を書いてくれた。

「最近、父ちゃんは執筆活動を頑張ってるね、JICAの試験も受けて世界を旅するために挑戦しているね。夏休みはインドネシアに行くんだよね。楽しみだね」

この3ヶ月の私のPOOLOでの取り組みを見てくれている人は、実は一番近くにいてくれた家族だった。

まだ何者でもない自分。それでも確かな一歩を踏み出せたと確信した。

これからの私は何ができるのか、考え続けるきっかけを教えてくれたPOOLOの仲間と、いつもパワフル全開で背中を押し続けてくれたサポーターの皆さまに、心からの感謝を伝えたい。

POOLOに参加してよかった。ありがとうございました!

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