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インタビュー記事を書く、という不思議な経験を通して考えたこと

POOLOJOB3期に参加し、人生で初めてインタビュー記事を書いた。
初めてのインタビューに協力してくれたのはPOOLOJOBの同期のメンバーで、プロカメラマンのぶーちゃん。新橋のカラオケ屋さんで30分ほどお話を聞き、ぶーちゃんがカメラマンになるまでの道のりを記事にした。直接顔を合わせて話をするのは初めて。普段の生活では、絶対に関わることがなかっただろう人にインタビューをし、人生を語ってもらい、それを記事にするというのは不思議な体験だった。

そのときの記事はこちらです。
カメラを通して笑顔を見たい~日本を元気にできるか カメラマンぶーちゃんの挑戦~|シブ@たび (note.com)

https://note.com/shibu6462/n/ncf5fa4296098

(1)誰もが人生の主人公であること

執筆を終えて最初に思ったことは、誰もがそれぞれの人生の主人公であり、ドラマがあるということ。
すべての人間は、自分の目で見た世界を生きている。
私の世界の中心は私であるように、その人にとっても世界の中心はその人なのである。
 
そんな当たり前のことを、改めて意識することができた。
そして、ぶーちゃんがカメラマンになるまでの道のりを、少し遠くから早送りで眺めているような気持ちになった。
 
その後も、大好きなカレー屋の店主、近所の居酒屋のご主人、さらには周りにいるすごいなと思う人に続けてインタビューをした。
1ヶ月で5人の人物の記事を書き上げて、いま私は、今後自分がどのような記事を書いていきたいのかが見えてきた。

(2)心が揺れ動いた瞬間、どんな出来事があったか

私が一番書きたいことは、「その人の気持ちが揺れ動いた瞬間」だ。
人との出会いや、思いがけない出来事に遭遇し、変化を求めて行動を起こしていく。その一歩踏み出した姿に共感する。
 
ぶーちゃんは、もともと人気ナンバー1の塾講師だった。
その仕事を辞めて、カメラマンになるまでに抱えた悩みや葛藤があった。
 
山登りに喩えるなら、一度下山した後に、また再び登っていく勇気を手に入れた瞬間。次の目標に立ち向かっていく姿に、勇気をもらう。
 
インタビュー記事の執筆の際に、いつも頭の中に浮かぶのはテレビ東京の人気番組「家ついていっていいですか?」だ。
一般人に突然声を掛け、タクシー代をお支払いさせてもらう代わりに、家に入れてもらう。対話をしながら次第に明かされる過去、そして未来への希望。出会ったばかりのときには想像がつかないようなエピソードが出てくる。
 
私は、今回インタビュー記事を執筆する経験を通して、これまで周りにいる人の話を丁寧に聞いてあげられていたかなと反省した。記事を書く・書かないを別にしても、自分と関わる人とのコミュニケーションはインタビューの入り口であると思う。その人のことを深く知るために、どうやって話を引き出せるか。そう考えたらきちんと目を見て話をするだろうし、適当な相槌などは打てないはずである。

(3)今後の目標が見えた

今後の私の目標は、海外で現地の人にインタビューをしてみたいということ。

今年の1月に訪れたセブ島でのこと。
ふと住宅街を散歩しているときに、話しかけてくれた女性がいた。
息子が、高校でバスケットに熱中していること、上位大会まで進んでいることを語ってくれた。

今思えば、もっと深掘りできたら、いろいろなエピソードが聞けたと思う。日本とは異なる文化と習慣を持つフィリピンという国で、その女性は何を大切に、どんな思いを持って育児をしてきたんだろう。
 
まさに「家ついていっていいですか?」の海外版だ。

これまでの人生を深掘りしたら、どのような話が聞けるだろうか
人の数だけドラマがある

同時に私は、特技の将棋を、海外の人に教えたいという夢を持っている。
これは単純に、自分が好きなことを世界の人に広めたいという考えから来ている。
 
「将棋×インタビュー」
将棋を教えつつ仲良くなった人にインタビューをさせてもらう。
そして記事を発信していく。世界は広い。80億人の人間のドラマは無限に広がっている。
 
その際には、これまで自分が地理教師という仕事で学んできたことも生かすことができるかもしれない。
 
今回はPOOLOJOBでのインタビューの課題から学んだものは、単なる執筆作業のノウハウにとどまらなかった。
・目の前の人が、みなドラマの主人公であるということ。
・そのドラマにおける心が揺れ動く瞬間を知れたこと。
・これから自分がやってみたいことがわかったこと。
 
そして、今すでに誰かにインタビューしたいと思い始めている。
例えば両親。父と母が元気なうちに、これまでの話を聞かせてもらおう。

「両親が主人公のドラマ」

言葉にするだけでも可笑しいが、そのドラマの出演者として、子どもである私が彼らにどのような影響を与えているのかにも興味がある。

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