NHKスペシャル「アウシュビッツ死者たちの告白」を2回目の視聴

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それはドイツ人が、良心の呵責にどうして耐えてこのような残虐行為が継続できたのか?ってことでした。つまり最も嫌な仕事をユダヤ人に、させていたわけなんです。自分たちは、手を下さなかったから、罪の意識が希薄なのですね。
例のアイヒマンも自分たちは観てませんでした。と後年裁判の場で言っていたわけです。そして、今回明らかになったことは、連合軍も知っていたけど、救出しなかったことでした。(中学生時代からの疑問でした)ユダヤ人を庇うと自国民から、為政者に非難が起きるため!どちらも現代に通じる人間のおぞましさでした。

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さて観ていないかたのためにも、ネタバレになるけども、順を追って書いておきます。
この番組で、告発したことは、近年デジタル時代になって、ようやく解読可能になった地中にガラス瓶や箱などに入れて後世の人に託したユダヤ人たちの告発書だったのです。それは復讐のためのメモだったのです。

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さて一番肝心なことは、ユダヤ人がユダヤ人を殺すシステムをナチスドイツが創作して、ドイツ人が作業に手をつけることなく、同胞にもっとも残虐な実行をさせていたことでした。
この人たちは特殊部隊を意味する「ゾンダーコマンダー」と呼ばれていました。

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ユダヤ人がユダヤ人を殺していたのです。なんとも残虐なことです。以前からこれらの手紙の存在は知られていたのだが、インクが滲んで解読不可能だったものが、デジタル化の進展により、解読可能になったことだが今回の新しいネタなのです。そして彼らは証拠隠滅のために殺されていたからです。抹殺されていたから、事件が明るみに出なかった。
それにしても、すごいことをやったわけです。ドイツ人は本当に賢いです。自分たちが手を下さないから、できたのでしょう。またそのユダヤ人が結束して反乱や告発できないように、手を打ってあったことも、念入りでした。ユダヤ人は欧州全土に広がっていたので、言語が通じない、反目しあうような、ゾンダーコマンダーたちを一緒に作業させて、仲良くさせないように、手の込んだ細工をしていて数年間は反乱が起きなかったのです。

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それでも、独ソ戦でソ連の勝利が確実になると、彼らに戦況が伝わっていました。またイギリスに有った亡命ポーランド政府からの膨張員と連絡を取り合い、世界に大虐殺の告発をしようと、試みたが、なんとイギリスは、欧州各地から、ドイツの迫害を恐れて亡命していたユダヤ人が、イギリス人の仕事を奪っていることなどが、顕在化していてこのことから、世論を味方にするために黙殺したのでした。つまり情報を握りつぶしていたわけなんです。命を懸けた彼らの決死の覚悟も行動も、今回のデジタル解読まで、何も起きなかったかのように忘れ去られていたのです。それにしても、すごい番組でした。魂を揺さぶられました。人って、怖いと心底思いました。現在でも似たようなことは起きていると思いました。卑小なことを書くけど、会社が労働者の団結を恐れて、微妙に細工していることをやっているに、違いないと思うからです。かなりすごい内容だったので、なかなか頭の整理ができませんが、備忘録として残してみたわけです。

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文責 柴田秀一郎 画像はNHK番組の写メです。

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