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腹が立つ「三井のすずちゃん」全国に広がる大型スタジアム・アリーナ構想

 日本の首相って、アメリカへ行って大統領と話すと支持率が上がるのか。不思議だけれど、それだけで評価する日本人が、一定数いると思うしかないわ。トホホ。

 ところで、築地市場跡に大型アリーナが建設されることを御存知だろうか。びっくりしましたが、昨日『噂の東京マガジン』を観てさらに驚いた。全国で、88の大型スタジアム・アリーナ兼建設が予定されているそうだ。

 中でも昨日取り上げられていたのは、埼玉スーパーアリーナから2キロしか離れていないところに、さらに大型アリーナが建設されるという話である。市民体育館の改装に絡めて、いつの間にか大型アリーナ建設に変わっていたそうだ。

 もともと合併前の与野市時代に始まった話で、緑豊かな公園にするというので、地権者も土地を売ったのだとか。それが、いつの間にか大型アリーナの建設話になっていたという。

 番組が調べたところ、これは国の施策に則ったものだとわかった。2000年ぐらいに、経済産業省とスポーツ庁が手を組んで、大型スタジアム・アリーナ構想というものをぶち上げたのである。市民体育館などを、「するだけでなく観て楽しむこともできる」商業的施設に変えていくことを謳っているそうで。

 再開発して、商業施設や高層ビルにするのと同じである。でも、考えてみてほしい。人口は減る、若者も減る、そもそもアリーナを維持していけるほどのイベントや大会はそんなにない。維持費もかかるし赤字は必至だ。

 しか〜し、例によってそんなことはどうでもいいのである。建ててしまえば、あとは野となれ山となれ。赤字になって住民の税金が投入されようが、お構いなし・・・って、悪の権化ゼネコンが考えたとしても、自治体側がそれでいいのか。税金の無駄遣いになっていいのか。

    いいんだってさ!

 どうせ、接待漬けだろうし、市長や幹部あたりにお金が入っているに違いないし。今だけ金だけ自分だけ。負の遺産だとわかっていても、責任を取る気なんかさらさらないしね。けっ!

 三井不動産がスポーツ事業に力を入れているのも、その流れである。バスケやバレーボール、卓球などを次々にプロリーグにしているのもその一環だ。三井はスポンサーになって、大型スタジアムやアリーナを建てているのだ。

 私は最近、広瀬すずがCMで「三井のすずちゃん」「三井でふふふ」など言いながら、「スポーツの力を活かしているのよ」などと話しているのを見ると頭に来る。

 我々の税金が、こんな愚挙の後始末に使われるのだ。東京五輪のために建てた施設も、赤字を垂れ流し続けているのに、スポーツ施設の新設が止まらないなんて。ゼネコンの飯の種になっているからだ。

 話は変わって、昨日の目黒区長選挙で現職が当選したが、目黒美術館を再開発で壊すそうだ。緑豊かで、いいところにあるのに。もう泣きたい。教養のある、まともな人間は首長や政治家にはなれないのか。

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