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近いとか似てるとかが落とし穴になる

まずはわたしの話。
仲良しの仕事仲間にたまに指摘されることなのだが、
「それ、”みんなの普通”じゃないから」ってやつ。
いろいろ前提を説明しないで、王道から離れてちょっとひねった話をしたら、同業者に「それは〇〇をないがしろにしている」って言われちゃって傷ついたときのこと。〇〇っていうのは、たとえば超基本的なお作法みたいなことね。
「そんなの書いてなくたってそれはここに書いた~~やって、△△するプロセスで当然やるでしょ?やらずにできないし。」って仲間に愚痴ったときに言われたんだよね。それみんなの普通じゃないから、って(苦笑)。
あとで確認したら、見知らぬその同業者さんは、多分経験値が違い、言語も定義も違ったみたいだった(そりゃ話かみ合わないわ)。

まったく違う世界の人やお客様、自分がちゃんと向き合いたい相手だったりすると「丁寧に見て聴いて話す」ってするのに、同業者だと思ったとたん脇が甘くなっている。なんなら「みんな私より凄い」と思いたがるので、安心して対話(時に異論)をなげかけちゃう。そこに誤解が生じる。

人は立場や状況が似ていると思うと油断する。
見かけが全然違う遠い国の人のやることは「まあね~、そりゃわかんないよね」って見れるのに、近いと思う相手だと「だいたい同じでしょ」と思っている分だけ違いに目が行くようになるそう。その分怒りがわきやすくもなるとか。まあ勝手に期待が上がり、相手の状況理解が甘くなるんだよね。

似た話で…

昨日、定期的に開催している公務員人材開発研究会(公務員だけの人材開発・マネジメントなどを学びあうゼミ)で議論したテーマも、根っこはそんなことだった。

とても仕事ができる行動力のある人が部下育成に課題を感じ、その人をどうやって成長できる環境にしてあげたらよいのか、本当に真剣に考えていた。参加したメンバーも熱心にいろんなアイデアを出し合っていた。ずっと聞いていて、やっぱりこれも同じだなと思った。そう、「この人の普通」のレベルがとても高く、まっすぐな信念を持ち、相手に働きかけている工夫が相手のニーズとかみあっていないんだなと。前提が違いすぎてて。

59歳のキャリアコンサルタントとしていつも気を付けているのは、たとえば23歳くらいの人が抱えている悩みを聞いて、「いやいや、そんなのたいしたことじゃない。どんどんやっちゃわないと30歳過ぎて苦労するよ」みたいなことを言わない、ってこと。今の自分の基準で「その痛みはダメージ1だな」みたいに思っちゃいけないってこと。だって本当のダメージは本人が決めることだから。

同じように、上司は部下だった時代があるけれど、部下には上司だった時代はない。部長になった人が係長試験を受けようとしない部下に「係長は一番楽しかったなあ。なんで受けないの?」って言ったって、その言葉じゃわかんないんだから。思い出は美化されがちだしね(笑)。

誠実にやっているつもり、相手に悪いことはしていない、なのになぜかしっくりこない、うまく伝わらないというときは、自分の前提の側にきっと課題がある。少し自分から離れたところにいる友だちや、違う立場の人に聞いてもらうといいかもしれないね。

バーチャル上司活動(=キャリアコンサルティング・笑)は、こんな話もよく伺っていますよ。

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