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大丈夫?って聞いてるのは多分聞く側の都合。

わたしたちが聞くことも多ければ聞かれることも多い、「大丈夫?」って問いかけ。これはカタチだけ質問だけど、質問じゃない、と思う。だってこれ聞かれたら、ほぼ「大丈夫」って答える人が多い。
How are you?
I'm fine thank you,and you? みたいに(笑)

特にほんとに悩んでいるとき、困っているときの部下や子どもほど、なんだか「大丈夫です」とか「問題ありません」とか「平気だよ」とか言いがち。自分のことを思い起こしてみても、うっかり言ってきたことが多い。
「うわ、なんかバレてる?いや、大丈夫って言っとこう」みたいな(苦笑)

いや~、ヤバイですよ。全然大丈夫じゃないですよー!
だいじょばない!(←という言葉もある模様w)

…と言えるときはいいよね。そしたらそこから「あ、やっぱりそうか。何手伝えばいいかな」とか、「うわ!だよね。どうなってるか教えてくれる?」とか聞けるからさ。けど、そんなことは、案外なくて

どうみても大丈夫そうじゃないように見えるのに「大丈夫か?」と聞けば「大丈夫です」と答える、みたいな自動プレイになっちゃう。
…なんだろうね。
迷惑かけたらいけない、間違ってるとこ見られたらいけない、みたいな感覚なんだろうか。いや、本人、混乱しちゃってることもあるだろうな。

でも、一番の要因は、「大丈夫?」っていうのは質問の形になっているけど、あくまで聞く側の都合でしかないってことなんだろうな。

わたしは初対面の人に心情を話していただくのが仕事で、知り合いからはよく「誰でも話を聞けるの?」とか「初対面の人が話してくれますか?」とか聞かれるけどそれは多分逆で、
初対面で、二度と合わないかもしれないからこそ話しやすいんだと思う。(そして絶対に秘密を守るしね←あたりまえ)

だからこそ、人がいかに言えないで抱え込んで我慢しているか、ってことがわかる(もちろん話していただくために、いろんな工夫をしているしね。)

だからね、部下や近しい人の様子が心配だなあと思ったとき、なにか状態を聞きたいというときに、「大丈夫?」って聞くのは気休めでしかない。いや、聞く側の自己満足って言ってもいい。

そうじゃなくて、ほんとうにその人の心情が心配なら、もっと具体的に聞く、なにかの出来事について聞く、ただ一緒にいて横にいる…などのいろんな方法をとっていくんだよ。そのうえで相手が少しづつ何かを伝えようとしてくれて、それをじっと聞いていって(←途中で悩みを否定したり励ましたりアドバイスしたりしないで、だよ)それでもほんとに無理しているなあ、って感じたときに
「…大丈夫?」って思わず言ってしまう、っていうのがきっとその言葉の本来の意味合いだと思うよ。自分が「聞いてあげた感」を出すための質問などではなくてね。

そういえば、人生で一番ありがたくて心に刺さった「大丈夫?」を言ってくれたのはそんなに近い人ではなかったんだけれど、あれは不意打ちでほんとに沁みたなあ。「この人は今のわたしの状況をほんとにわたしの側にたって理解している」って瞬時にわかって泣けたよね。何も答えられずに「ありがとう」ってだけ伝えたのを覚えているよ。そう、だから大丈夫?は問いじゃないんだよね。

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