見出し画像

自分が関わったから、〇〇さんのおかげで、を求めるなら支援者はやめよう

どういうわけだか支援者という立場の人に話をする機会が多い。
なぜだかはわからないけれど、全部口コミなので誰かが良いと言ってくれているのだろう。

私が人の弱みを聞く立場になりがちだから、余計に思うことだが、
「今はたまたま、そういう関係なのだ」と自分に言い聞かせている。決して固定的なものじゃない。

まあ私の場合は研修やったりセミナーやったり、相談に乗ったりもあるけれど、お客様に対して「お仕事をいただく」という立場でもあって、(あんまりやらないけど)営業っぽい時間もあるから、いつも「大先生」然として奥の院ですわっているわけじゃない(笑)

けれど、仕事柄いつでも自分が「何かを求めている人」に接する人、あるいは、常に年少者に何かを教える立場にいる人は、ある意味つねに「一段高いところ」にいることになる。
その立場ならもう「〇〇さんは、~を気を付けて」「〇〇さん、もっと~やらないと」なんてことを常に言っている。そして、「この間の話、やってみたらすごくよかったです!」とか「先生のおかげでわかりました」とか言われている。そのためにやっているわけじゃない、といいながらも「自分が関与したことで、明確に良い結果につながった」という手ごたえは喜びだし、相手が「あなたのおかげです」「先生は恩師です」と言ってくれたら、最高に嬉しいだろうと想像がつく。

それを求めちゃだめなの?

うん。ダメだね。
それは結果であって、それが目的にはならないんだと思うよ。
なぜなら、相手には相手のリズムがあり、成長や気づきのタイミングがあるから、そう思うようにはならない。でも「あなたのおかげで」「あなたに出会って自分は変わりました」と言われちゃう喜びは相当に強いので、悪気はないけどなんとか「いまここ」「今年中に」「自分が関わっている間に」、よい結果を出して相手がよかったと思えるようにしたくなる。

もうちょっと考えたいんです
うーん、まだピンと来なくて
やってみたけど、合わないような気がして

みたいなことを言っていても
ちゃんと続けたらわかるから!
よそに言っても同じだよ。甘えちゃだめだ。
気がする?そんなの気のせいだよ。続けることが大事だ

なんてことを言ってしまいがちだ。
「悪いようにはしないから」「私の言うようにしたら大丈夫だから」
そんな風に、目の前のその人の逡巡を許さないっていう支援者もいる。

こっちが正しいって決まっているのに、なぜ考えるの?
言ったとおりにやればいいのに。

そんな風に思っていたら、それは「イエローカード」だよ。

「自分がちゃんとやらせたい。自分の力で今年中にこの課題は解決したい」っていうのは(よく聞くけど)それ、エゴだから。

だってその相手は、結果としていつまでたっても自立できないことになるんだよ。それ、支援者がやっちゃだめでしょ。

その人が困った人じゃなく、その人の中に困っていることがあるだけ。
そのほんの一部をお手伝いすることがあるとしても、そこで喜ばれること、私が関わったからだと自尊心をくすぐられることを「目的に」していないか、そこには本当に注意を払っておいてほしい。


***
Twitter(@tmshibatano) 、Facebook(柴田朋子)でもいろいろ書いています。フォローお待ちしています♪
***

【お仕事の問い合わせ&ご相談はお問い合わせフォームへ】
(個別)キャリアコンサルティング 対面orオンライン
キャリアって人生そのものです。仕事も転職も、人間関係も、その他ちょっとモヤっとすること、コミュニケーション課題や起業相談もどうぞ
16500円(90分) ※対面は主に名古屋市内
伴走コーチング オンラインのみ
月1度×3回~で、行動を変えていくお手伝いをします。コミュニケーションの具体的な練習をしている方も、「宿題」をやるための伴走者もOKです。
7700円(45分)×3回 ※フォーム上では「その他」を選択してください
【7月の予約可能日】※候補日になくても時間帯によって可能な日はあります。お問い合わせください。
14日、15日、17日、19日、20日、23日、30日、
お申込み・問い合わせはこちらです↓↓↓


サポートを頂いたら…どうしましょう?そんな奇特な方がいたりしたら、全力でキャリア満足につながる日々の実現をお祈りします♡