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ダメダメだったとき自分を踏みとどまらせたのは何だったのか

働いている人生として約40年たった。
そのうち「ワタシできてるじゃん」って思えていたのは何年なんだろう。
うっかり忘れかけてるけど、ほんと何度もダメダメだったよなあ。

先日遠い昔に同じ会社(R社)にいた同世代の友人と初めてサシでご飯を食べた。現職時代はほとんど接点がなくて、名前くらいは見たことあるよなーな感じ。でもここ数年のうちにセミナーで出会い、SNSでつながり、そんなこんなでちょっと機会があって、「ご飯食べようよ」となった夜(東京生活はこういうのがメリット笑)。

イマココの話、これからの話(課題感が近い!)を繰り広げるなかで、ふと、遠い昔のダメだった自分たちの話になって、そのとき何が支えになったのかというエピソードをお互いに話した。
まあどっちも営業時代の話なのだが(ちなみに私はダメダメのままだったけど、彼女はその後ちゃんと実績上げてる人で、今は経営者)、話しているとお互いにその時に戻ってこみあげてくるものがあった。

自分一人で苦しんで孤立してたわけじゃなくて、周りも「あいつはどうしもようないな」と放置していたわけじゃなくて、派手に目立つ人でもないけど心を寄せてくれる人がいて、そんなことがとっても豊かなことでさりげなく支えられてきたことだったんだなあと。

たとえば私が1年目の本当にどうしようもないダメ社員だったときのこと。

そのころ、営業所でぶっちぎりでパッとしない私に庶務の女性が何かと声をかけてくれた。たとえば代表電話にかかってくる「人が採りたいので相談にのってほしい」という問い合わせ(=見込み客からのありがたい話)はこっそり優先的に私につないでくれたこと(本当は若手数人で順番に回すのがルールだったが、私がぶっちぎりでダメだったので優先して回してくれたんだと思う=多分所長と共有してたんだろうな)、また、顧客開拓が上手くいかず営業所でくすぶってる私に「今週手が空いてるから(企画書の)清書とか、なんでもやるよ!」(当時の営業はPCを使っていなくて、企画書を手書きして庶務さんがPCで清書してくれていた)って、しょっちゅう声をかけてくれていたこと。
それでもどうしようもなく出来が悪い私が営業からの異動を希望して人事との面談をすることになったとき、人事の人(私の採用面接をやってくれた人)が「今あなたがいなくなると、職場のみんなが困るんじゃない?」と言ってくれたこと(現実には絶対誰も困らなかったんだけど、誰も「異動したら?」とは言わずに、あきらめずに厳しく指導してくれていた)。

自分なんてなんの価値もない、そう思っていた時に、私が自分の殻に閉じこもろうと扉を閉めようとするのをこじ開けてたり、その扉をたたいてくれる人が何人もいたんだなあ、と二人で話していて改めて思い出した。

…という話をお互いに思い出していたら、両方ともうっかり泣きそうだった(年なのか飲みすぎなのか・笑)

私にはほかにもたくさんそんなネタはあるのだが(きっと彼女にもあるだろう)、つまり何かというと、良くも悪くも昔の職場って濃密だったんだなあと言うこと。なかなかほっといてくれないで、まあまあ踏み込みがきつかった(全部よかったというわけではない・笑)。それのデメリットはたくさんあると思うし、そもそも今から見たら働き方には不合理と無駄が多かったんだろう。
この「とりあえずここにいるのは仲間で、なんとか一人前にして、みんなで会社を大きくしよう」なんて物語を共有していたことで、できの悪い社員もなんとかかんとか、しっぽにくっついてでも育ててもらえたというのが、このシステムだったんだろうな、と。日本ならではのメンバーシップってやつね(この弊害については山ほど語られているので、今日はあえて書かない)

一方で、今はこういうのは若い人のほうが苦手で避けている(その気持ちもよくわかる)。
配属ガチャに外れたらすぐに転職するよって言う学生さんも増えた。いやむしろ希望の部署に配属を約束してくれて、めんどくさい社内の付き合いはなくて、リモートで自由になる会社にしか行きたくない…そんな風に望んでいる人も増えた。
会社も「ジョブ型にします」「希望の職種に最初から入れます」などと条件を合わせようとするところが増えてきた。特に大手ね。それは力のある人、自分で成長できる人、希望がはっきりしている人にとっては理想の姿だろうと思う。

けれど、遠い昔の私には…だめだったんだろうなあ、多分。

理不尽な指導、会社の都合を押し付ける異動や転勤、理由も言われず適切な指導もなくノルマだけを押し付けてくる、ただ長時間会社にいることを強いる社風…そんなのは撲滅したらいいと思っている。会社に全振りできる人だけで家族ごっこするのは気持ち悪い。だからそんなのはいらない。

でも、人がみな自分の能力をわかっていて、社会に入ったときから全部思い通りにコントロールできること「だけ」が必要なカタチだとは思っていない。少なくともこれから社会に出ていく人には、若い時代に見えていない自分の伸びしろは案外大きくて、納得とか意味とかそういうのがぼんやりしてている仕事が、全部「役に立たない時間」ではないんだ、ということは頭の片隅に置いておいてほしいなあ、と思っている。


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