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#107 メンター

日本講演新聞
人は育てたように育つ。だから、意識して「メンター」になることが大事。
福島正伸さんの記事を紹介します。


考えたらいくらでも解決策があると思えるようになると、迷いがなくなり、難しいことをやってみたくなります。

実は、うまくいきそうもないことにこそ、本当の成長があり、楽しさもあるのです。

私たちは、自分で限界をつくっています。不可能はすべて自分が決めているのです。自分が「限界だ、不可能だ」と思わなければ、限界も不可能もないのです。

つまり、どのような状況に置かれたとしても、はじめに自分で「成長のチャンス」と決めればいいのです。そうすれば、どんな問題が起こっても、チャンスにしかなりません。

解決できない問題はありません。今までと同じやり方でやろうとして行き詰まる人がいるだけです。

一方、行き詰まらない人は「無限に新しいやり方がある」と思っています。

そして、いつも今までのやり方にとらわれず、新しいやり方を見つけ出そうとする生き方をしていると、周りも影響を受けて、同じような生き方をするようになります。

生き方は伝播するんです。

つまり、自立型人材を育てるには、自らが自立型人材の見本になればいいのです。そうすることで、組織は自立型人材で溢れ、最大限の力を発揮できるようになっていきます。

メンタリング・マネジメントとは、「メンター(見本となるリーダー)によって、一人ひとりの無限の可能性を引き出し、組織の生産性を最大限に高めるマネジメント」のことです。

「メンター」の言葉は、ギリシャ神話に出てくる老賢人メントールがモデルになっているといわれています。

オデッセウス王の息子を立派な王子に育てたことから、メントールは人材育成の神様といわれるようになり、1980年代に、人を育てる究極のリーダーのことをアメリカでは「メンター」と呼ぶようになりました。

私たちは、無意識でいるとメンターには絶対になれません。無意識でいると全く逆の「管理型マネジメント」をやってしまい、リーダーはコントローラーになってしまいます。

コントローラーは、「飴と鞭」を使って自分の思い通りに人を動かそうとします。人を動かす一番手っ取り早い方法は、「恐怖」を使うことなのです。

それによって、相手は見事に操られ、その結果、言われたことだけをやる「依存型人間」が育っていきます。


「あなたがこの世で見たいと願う変化に、あなた自身がなりなさい。 」マハトマ・ガンディー

自立型人材を育てるには、あなたがそのような人になり、見本を見せること。

過去と他人は変えられない。わかっているのに、教育に携わるものは、この事実を意外と無視しがちである。

教育とは「共育」である。しっかりと自分にもベクトルを向け、教育される側、教育する側が共に成長することが、真の教育であると思う。

「生き様」で教育する。
コントローラーではなく、メンターになる。
大切な教えである。

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