#513 実存は本質に先立つ

動物の中で唯一、人間だけが、所与の自分から自由であることができる生きものなのです。であるならば、こうだという自分への思いこみを解きはなち、社会にどんどんコミットせよ、というのがサルトルの主張であり、その思考の帰結でもありました。

『その悩み、すでに哲学者が答えを出しています』

人間の本質は何か？

カマキリはカマキリである以外に、
自らの在り方を決めることができない。
カマキリがメダカのように生きることは
できない。

人間だけが、与えられた自分を否定し、
自由に自らを作り上げることができる。

「実存は本質に先立つ」

人間は本来もの凄く自由なはず。
だが、自分とは○○な存在だと
決めつけている場合が多い。

人間だけが、努力によって
現状を変えることができる。

現に人間は努力によって、
人間の力以上のものを手に入れることができた。

人間は自由を欲しがらなくても、
いつだって自由な存在である。