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中国の若い世代必須アプリ!中国版Instagram「小紅書」の驚くべきユーザーインサイト #1


■自己紹介

初めまして「柴柴」です。
本日からnoteを始めてみました。皆様よろしくお願い致します。

今後は中国のトレンド情報(主に美容やファッション、旅行、インフルエンサーなど)や中国のSNS情報、中国市場の傾向などを発信していく予定でいます。

私は元々『中国版Instagram』と呼ばれている小紅書(RED BOOK)の日本法人で2年程働いておりました。入社した当時は小紅書を知っている人も少なく、日本での影響力はそこまで大きくなかったですが、今ではユーザー数も大きく増加し、中国市場向け・中国人観光客向けの施策を行うにあたって欠かせないアプリになってきてます。

「赤い本」という意味

現在は退職し下記の中国市場のニーズに応えれるよう、小紅書を使った
アカウント運用施策を行っています。
●中国市場に認知や購入販路を増やしたい商品
(美容、ファッション、伝統工芸)
●個人の影響力や認知を中国市場に伸ばしたい人
(著名人、インフルエンサー)
●中国人観光客を送客して欲しい店舗や施設、観光地
(旅行、エンタメ、体験)

本題にあるように
小紅書は中国の若い世代の中でとても人気なプラットフォームであり、上記のニーズに応えれるポテンシャルが秘められていると考えています。
そこで今回のnoteでは、小紅書のユーザーインサイトを分析することで、潜在的なポテンシャルを解明していこうと思います。

■小紅書(RED BOOK)とは?

2013年に上海でサービスが開始。中国版Instagramと呼ばれている。
中国国内の若者を中心に人気を集めている中国最大級のソーシャルコマースプラットフォームです。

上海オフィス(本社)

現在の月間アクティブユーザーは2.6億人を超え、1日あたり300万件もの新しいノートが投稿されています。 小紅書のユーザーは情報感度の高い若年層が多く、全ユーザー数の70%が1990年代生まれ、さらにその50%が 1995年代以降生まれです。

Inspire Lives」というミッションに基づき、小紅書では、美容やファッション、グルメ、旅行、など多種多様 なライフスタイルを紹介し、似たような興味関心を持つユーザーを繋げ、コミュニティを創出しています。

「刺激的な生活をシェアしよう」

小紅書では気になった商品や行きたい場所を検索することが習慣化されています。 トレンドを検索し認知することで、関連する商品を検討します。
そして気になる商品を小紅書のEC経由で購入し、商品の口コミやレビューをシェアします。

小紅書の口コミやレビューのクオリティは他のプラットフォームに比べて信頼性や有益性が高く、 このような投稿を創出するクリエイターは小紅書の強みでもあり、消費行動に大きな影響を与えています。

■ユーザーの情報

<ユーザー数>
●月間アクティブユーザー数:2.6億人
 ・女性ユーザーの割合:70%
 ・90年代以降生まれのユーザー割合:70%
  └95年以降生まれのユーザー割合:50%
 ・第1,2級都市のユーザー割合:40%
●クリエイターの人数:4,300万以上
●ブランドのアカウント数:14万以上

<ユーザーの行動>
●1日の検索クエリ数:3億
 ・高頻度検索を行う割合:60%
●1日の新規投稿数:300万
●1日の平均使用時間:55.31分

小紅書の大きな特徴として、女性ユーザーの割合が多いことが挙げられる。
他にも90年代生まれのユーザーが大半を占めており、上海北京広州といった第1,2級都市に住んでいるユーザーが多いのも特徴です。

これらの事から、小紅書では購買意欲の高い女性を中心としたムーブメントが起こりやすく、美容ファッショングルメ旅行のコンテンツが強い傾向にあります。

2021年度小紅書Award

また1日の検索クエリ数から分かるように、
中国のユーザーは調べ事をする際、Googleの様な検索方法でなく、信頼できるアプリの検索窓を使う傾向にあります。
その理由として、一般的な検索結果では情報が埋もれやすく、信頼できる情報かどうか選別するのも一苦労だからです。

そこで大事になってくるのが一般ユーザーによる口コミ投稿(UGC)です。

情報過多な社会だからこそ、実際にユーザーが体験経験した投稿を大事にする傾向にあるのです。UGCの他にもPGC(プロが作ったコンテンツ)が重宝される場合もありますが、小紅書ではUGCの方が注目されやすいです。

他にもユーザーの1日の平均使用時間が55.31分と、かなり長い時間滞在しています。それだけ小紅書には有益な情報が多く高頻度で検索や情報を探していることが分かります。

また小紅書を使っているユーザーは、日本人ユーザーの主要SNSを利用する平均時間より長い事にも驚きです。この事から日本と中国では、情報収集や選択の仕方に違いがあることが分かると思います。

Insta Lab出典

次回は、もっとユーザーの属性について細かく分析していうと思います。


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