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【エチオピア旅行記】アディスアベバ(二日目)

昨晩ナイロビからアディスアベバに移動し、今日の18時半発のフライトでインドに帰ります。それまでの時間、今度こそアディスアベバを観光したいと思います!前回は初っ端でぼったくりバーの詐欺に遭い(ギリ逃げましたが)、精神的に疲弊してホテルで休んでいたので。

朝は7時起床。またしてもエチオピア航空のトランジット客専用の高級ホテルでがっつり疲れをとりました。ホテルのレストランで朝食バイキングを食べ、早速街へ繰り出します。

ホテルを出る際、ホテルスタッフにエチオピアにおける最安値の移動手段であるバンの乗り場を聞くと、ツアーを取るかタクシーで移動するべきだと強く言われます。確かに前回あんな目に遭いましたし。でも僕は貧乏芸人。スタッフの静止を振り切って、バン乗り場に向かいます。

向かう先は街の中心地のピアッサと呼ばれるエリア。ホテルのある空港近くのボレというエリアからは車で約20分の道のり。早速ピアッザ行きのバンを見つけ乗り込みます。乗車賃は10ブル(30円)。

バンはピアッサの中心部に到着。そこから30分ほど歩いてエチオピア民族博物館に向かいます。道中でコーヒーにありつけるといいな〜と思っていると、やはりコーヒー屋台に出会い、伝統的コーヒーを頂くことに。

コーヒー(15ブル)

朝日を浴びながら屋台で頂くコーヒー、最高です。結局これがエチオピアの一番の醍醐味な気がします。

コーヒーを飲み終わり、再び歩いて民族博物館に到着。アディスアベバ大学の敷地内にあります。8時半オープンの9時前到着ということで、受付スタッフはまだおらず。これはアフリカやインドでは常識ですね。近くの警備員にチケットを買いたいと聞くと、「係員は今コーヒーを飲んでいるからもうちょっと待って」とのこと。日本の働き方もこれぐらいユルければいいのに(笑)

民族博物館

博物館自体は開いているので、先に展示物を見て回ることに。この博物館&大学の歴史変遷から、様々な歴史的資料などが見れます。ゆっくり見ていると係員がコーヒー休憩から戻ってきたと聞き、チケット売り場へ向い、無事チケットを購入。

建物は三階建て。一階を60分ほどかけて見た後二階に登ります。このフロアが衝撃的におもしろい!エチオピアの部族の紹介がメインなのですが、アフリカの部族らしい独特で奇々怪々な伝統文化のオンパレード。

とある部族の移動式住居
上記住居の部族
スリ族の特徴的文化
墓石

日本ではあまり知られていない国ですが、エチオピア暦に基づいた世界基準とは別の日時設定、年間に180日以上の断食、エチオピアでしか栽培されないテフというイネ科の植物から作られたインジェラという他に類を見ないの郷土料理、そして多様性のある文化や民族と、本当に面白い国です!トランジットの二日間じゃ全然足りません。

ちなみにこのコーナーは幼少期から死ぬまでを順に辿ってみるのが正しい周り方だったようです。僕は全く気付かず墓石から始まり、幼少期で終わるベンジャミンバトンルートで周っていました。

民族コーナーの正しい入口

他にもエチオピアの最大宗教であるエチオピア正教の絵画なども、ユニークで面白い。東方正教会のデザインがベースながらも、絵のタッチや色使いなどエチオピア独自のものも感じられます。

エチオピア正教の絵画

2階のコーナーをじっくり見ていると、あっという間に11時に。本来ここは10時半には出て、11時には国立博物館に足を運ぶ予定でしたが、あまりにもここが面白すぎたので国立博物館は途中であきらめました(笑)。

民族博物館を出て再びピアッサ方面へ戻り、コーヒー発祥の地エチオピアで一番人気のコーヒー屋「Tomoca Coffee」の本店へ向かいます。前回は別の店舗で飲みましたが、今回は満を持して一番老舗であるという本店へ。

街観察を楽しみながらゆっくり歩いていると、ノリの良い兄ちゃんが喋りかけてきます。

「(グータッチのポーズ)ヘイ兄ちゃん、どこから来たんだい?」

「(グータッチを拒否)インド(嘘)」

「おお!インドか~!!(左腕を強くゆすりながら)なあ君はエチオピアカルチャーを知っているかい???」

「ああ、知ってるよ・・・!?!?!?」

彼と喋っている間、別の男が静かにやって来て、僕の右ポケットからスマホを盗もうとしていることに気づきました。

「・・・何してんねん!」

もういい加減にしろと腹が立ち、僕はそいつの肩をブン殴ってその場を後にしました。

後々調べてみると、この手のスリは常習で、複数の日本人が既に被害に遭っているとのこと。僕はジッパー付きのジャージだったので、奴が手間取っている間に気づくことができましたが、最初の方は警戒しているにもかかわらず全く気付きませんでした。左に意識を集中させておいて、右からコッソリ盗む。悔しいけどなかなかに巧妙な手口です。

場所もどうやら彼らの狙い目だったそう。僕は知らなかったのですが、日本人がよく宿泊する「Wutma Hotel Piazza」近くのGeneral Wingate Rd。他にも唾をわざと吐きかけてきて、それを拭いている間に逆側からスマホを盗むなど、様々な手口がある様子。これから行かれる方、マジで要注意です!

前回のぼったくりバーに引き続き、これで犯罪遭遇率は2日で2回。100%です。アディスアベバ、本当に恐ろしい街だ。ホテルスタッフがガイド付きのツアーを推奨するのは当然です(笑)

もう警戒心は最高潮。なんなら早くホテルに戻りたいぐらい。でもとりあえず旅は続行し、トモカコーヒー本店へ。ブラックコーヒーを注文。

コーヒー(75ブル)
店内

店内の雰囲気がまさに老舗といった雰囲気。そして本当に美味しいコーヒーを飲ませてくれます。ついでにお土産としてコーヒーバッグも3つ持ち帰りました。100gで一つ300ブル(約800円)。現地の物価で考えれば高価ですが、ここでしか買えない代物だし、もっと買っておいてもよかったかもと後になって少し後悔しました。これだけ犯罪に遭いながら来ているわけだし(笑)

ちなみにここで初めてエチオピア暦に基づいた時刻にやっと出会うことができました!この店内の時計です。

トモカコーヒーの時計

このときの西洋時刻は12時15分。エチオピア時刻は18時15分。本当に独特でおもしろいけど、ビジネスをするときとかは大変そう。

コーヒーを飲み終わり、ホテルのあるボレ地区に戻ります。本当に早く帰りたくて(笑)。ボレ行きのバンに乗り込み、ホテル近くに到着。そしてアフリカ旅行最後のごはんへ。アディスアベバで一二を争う有名店「Yod Abyssinia」。様々なメニューに頭を悩ました末、一番人気というビーフキットフォを注文。牛ミンチをチリパウダーでブレンドしたもの。

Yod Abyssinia店内
キットフォ(975ブル)

左がキットフォで、右がインジェラ。上がチーズとキャベツの何かで、左がバナナで作られたパン的なもの。正直よくわかりませんでした(笑)。

キットフォは想像よりだいぶ辛め。チリパウダーが効きまくっています。インジェラもホテルで食べたものよりも酸味が強く、より本場の味に近いのかなと。チーズとキャベツのやつもかなりチーズ感が強く、僕は正直苦手なタイプです。バナナのパンもそれ単体だと悪くはないのですが、付け合わせがチーズにしろ牛ミンチにしろ強烈なので・・

これを美味しく感じるには慣れが必要だなと(笑)。でも確実に味覚の幅が広がったし、エチオピアの郷土料理を肌で感じることができるいい経験でした!ただお会計は約4000円とかなり高い。

食後のコーヒー

最後の食事を終えホテルに戻りシャワーを浴びて、18時発のフライトに乗ってムンバイに帰るのでした。

エチオピア、独自の文化を育んでおり、すごく面白い国です。ただ今まで訪れた中でも屈指の凶悪都市(笑)。なんせ犯罪遭遇率100%ですから。また行きたいし、次は地方も訪れたいけど、多少治安が良くなってからかなーと(笑)。

Skylight Hotel

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