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【バングラデシュ旅行記】ダッカ(一日目)

本日インドのコルカタからバングラデシュの首都ダッカに移動します。通常の手段でバングラデシュに入国する際にはビザが必要なのですが、なぜかコルカタから陸路で入国する場合は無料でいけるとの情報を得て、約10時間の道のりを陸路で行くことに。

朝7時の電車で国境近くのバンガオン駅に向かうのですが、その前にちょっくら腹ごしらえ。朝5時に起床して、イスラム料理店「Sufia Restaurant」へ。この店は冬場に美味しいパヤを出すことで有名ですが、現在は真夏にてパヤはおいていないとのこと。これはまた冬に来るしかない。とりあえずはマトンコルマシチューを注文。

マトンコルマシチュー、プーリ(155ルピー)

イスラム料理のカレーやニハリなどの付け合わせは地域によって様々なバリエーションがあるのですが、コルカタはプーリで食べるのがポピュラーとのこと。プーリを千切ってコルマに浸して一口…美味い!コルマはトマトと玉ねぎをしっかり煮込んだ正統派の美味しさ。マトンもとても柔らかい。プーリは胡椒を練り込んであります。シンプルに旨い!インドのパンシリーズの中でも、知名度こそ低めながらプーリはかなりの実力者。不味いそれに出会ったことがありません。

しっかり腹拵えをして、長旅への準備は万端です。7時発の電車に無事乗車し、9時すぎにバンガオン駅に到着。駅からリキシャで約15分(100ルピー)、バングラデシュとの国境に到着。まずはインド側で出国手続きを済ませて、バングラデシュに入り入国手続き。入国の際には予約したホテルと電話番号があるとベターです。僕はホテルは未定でしたが、候補の一つの場所を書きました。

バングラデシュのイミグレを終え外に出ます。ここからはバスでダッカまで移動します。イミグレを出た瞬間に男が3〜4人僕の元に集まって来ます。

「ダッカ??バス??」

様子を伺うためにしばしガン無視を決め込んでいるうちに、僕の周りには8人ほど集まって来ました。エグいです、全員とんでもない粘り腰です。僕もこの辺かと思い「アイムゴーイングトゥーダッカ」と一言。すると

「うちは700(タカ)だ!」「うちも700だ!」「まて、こっちも700だ!」

ちょっとは下げろよwwww
もう全員が同じ値段で張り合って聞きません。そこで1人の男が「うちのバスはこれだ!」と指を指します。その先には比較的大きなACバス。全員700ならこれでいいかと、彼についていきます。すると他の奴らが

「こいつは俺の客だぞ!」「いや俺が先に捕まえたんだ!」「うるせえ、俺の客だ!」

全員で僕を腕尽くで引っ張りだします。もう無茶苦茶です(笑)。彼らから何とか逃げ、先の男の事務所に入ります。カードでの支払いができるか聞くと、現金のみとのこと。出国時に両替をしていなかったので、タカを持ち合わせていなかった僕は、彼の付き添いのもと近くのATMへ。そこに向かう間にも先ほどの連中が付きまといます。なんとしつこい(笑)

しかしATMは壊れており、お金を引き下ろせません。そして近くに他のATMはないとのこと。僕らは一旦事務所に戻ることに。するとようやく、他の連中が

「うちは600タカだ!」「ならこっちは500だ!」

と値下げ交渉に入りました。それはそれでありがたいので、先ほどの男に「彼が500タカって言ってますけど??」って言うと、「わかった、うちも500だ」と言い強引に事務所に連れて行かれます。

事務所にて「500タカでいいのね?」と聞くと、「良いわけねえだろ!あいつらはみんな嘘をついているんだ!あいつらのバスにはACが付いてない!お前を騙しているんだぁぁぁ!!」とブチ切れ(笑)。僕は「わかった。700タカでいいから落ち着いてくれ」と。

肝心の支払いですが、インドルピーを両替することに。一応インドルピーは海外への持ち出しが禁止なので、こっそりカバンに隠しておいたのです。カバンの奥から500ルピーを取り出し、両替してもらいます。僕の計算ではこれで約700タカだったのですが、もらったのは600タカ。手数料がちょっと多めに含まれています。

バス会社の男に「あのぉ、僕これしか持ってないんですけどぉ(嘘)」と言うと、悩んだ末に「まあいいだろう!」と100タカ値下げしてくれました!嬉しいのと同時に、完全にインド人に染まってしまったなと(笑)。もともと値下げ交渉とか苦手だったはずなのに…

バスは既に僕を除き満席で、乗ってすぐ出発。タイミング抜群です。スタートしてしばらくは狭めの道が続き、渋滞もありましたが、ダッカに近づくにつれ道も広くなりスムーズに進んでいきます。

出発から約6時間、午後5時にダッカに到着。さすがは人口密度世界一の国の首都、街は噂通りの混雑具合です。まずはホテル探しへ。第一候補だった安ホテルが許容範囲のクオリティだったため、そこに宿泊することに。そして「Grameenphone」に行きSIMカード(385タカ)を購入。これで必要なものは揃いました。ちなみにショップのお姉さんがとてもかわいくて、癒されました。

宿泊地のJatrabariからUberバイクに乗りオールドダカへ。時間は19時、夕食どきです。向かった先はダッカ一のビリヤニの名店「Haji Biriyani」。店の看板は全てベンガル語で探すのが困難なのですが、なにせこの辺の住人は全員知っている名店なのですぐに辿り着きました。あと教えてくれる人たちもとても親切でした!店は意外と空いています。早速ビリヤニを注文。

Haji Biriyani店内
カッチビリヤニ(230タカ)

インドで食べるビリヤニとはまた一線を画しています。ご飯は茶色で均一です。素手でビリヤニを一口いただきましす…インドのスパイスの効いたビリヤニとは違い、優しい味のビリヤニ。最初の衝撃こそ薄いものの、しっかり美味い。というか食べ進めていくうちにどんどんハマっていきます。マトンもまるでホルモンのようにムチムチしていてクセになります。そして無くなる頃には「もう無いの???」ってなります。なんとも不思議な魅力のあるビリヤニ。これはもう一回食べたい。

ビリヤニを食べ終わりましたが、朝5時から何も食べていなかったのでまだ胃袋に余裕があります。なので近くの「Beauty Lacchi and Faluda」でデザートのファルーダをいただきます。ファルーダはかなり重めのスイーツのため、胃袋にある程度の空き容量を要します。相変わらずメニューは全てベンガル語でまったく読めませんが、スペシャルファルーダをオーダー。

スペシャルファルーダ(130タカ)

インドのグラスで出てくるファルーダとは違い、バングラデシュではお皿で出てきます。中はアイス、りんご、タピオカ、ドライフルーツなど盛りだくさん。いやー、うめえっす!全ての具材がよく計算された美味しさ。色んな味、食感、温度が楽しめます。冷たいのが欲しくなったら、途中から氷を投入することもできます。ただボリュームはなかなかのもの。すっかりお腹いっぱいになりました。

食べ終わったら時刻は20時半。ローカルバスに乗りJatrabariのホテルに戻り、ゆっくり休むのでした。

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