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天領日田ひなまつり健康マラソン~初陣記録~

2021年3月14日。大分県日田市で開催された、天領日田ひなまつり健康マラソンのハーフマラソンにエントリーした。これが記念すべき初レースである。

前日に受付をし、日田に宿泊。競技場が市街地から程近く、朝も時間に余裕をもって現地入りできた。

しかし寒い…。盆地のため冬の冷え込みは県内屈指で、県南地域から来た身にはかなり堪えた。天気予報で寒さが強まると聞いていたため、前日に急遽長袖のアンダーウエアとパーカーを買い、お気に入りのランニングシャツではなくやや厚手の、ラグビートップリーグ、パナソニックワイルドナイツのTシャツ(キッズサイズ)を仕込むことになった。

会場にも早く着いたため、アップのためストレッチをしても時間が余り、待ち時間に体が冷えてしまった。次回からはギリギリまで車で待機していてもよさそうだ。

今回はゲストランナーとして、千葉真子さんと中本健太郎さんが一緒に走ってくれるとのこと。千葉ちゃんは本当に可愛らしい♥️走る前からときめいてしまう。

スタートラインに立つと、嫌でも心拍数が上がる。…が、密である。なるべく人と距離をとろうとするが、1mが限界。しかもだんだんみんなマスクを外して臨戦態勢になっていく。県内だが周りはほぼ県外からのランナーさん達である。…これ、県外移動を制限している職場にバレたらマズいやつか??

号砲が鳴りいざスタート。とりあえず競技場を出て集団がバラけるまではマスクを着用。多少の距離ならサージカルマスクでも走れるようだ。

坂を下って古い町並みの残る豆田町へ。お店の方々の応援がとても嬉しい。ちょうどひなまつりの時期。県内各地でひな巡りイベントがあるが、日田はさすが天領だけあって、一番華やかで美しいと思う。しかし走り抜けるだけでは雛飾りは見られず。

豆田の町並みはとても趣があり、グルメも豊富である。以前から気になっている豚足屋さんに気をとられ、うなぎ屋さんからは良い香りが漂い、走りに集中するにはなかなか過酷である。

しかしキロ5分を切るハイペースで押すことができた。単に、後続の10キロの部で走る千葉ちゃんとすれ違いたい一心であるが。そして豆田町を抜けた4キロ地点辺りで千葉ちゃんを発見❗️「千葉ちゃ~ん♥️」と大声で手を振るとしっかり応えてくれた✨あの憧れの千葉ちゃんから手を振って貰えるなんて❗️これだけで今日このレースに参加した甲斐がある。

そして競技場まえの登り坂から、アップダウンの激しいコースとなる。走りながら、これを折り返してラスト3キロで上るのかと思うと、既に気が遠くなった。

5キロ以降は競技場から東に向かい、折り返すコース。のどかな景色の中、地元の方が声援を送ってくれる。そして通行止めになっているハズだが地元の方の車両も選手の間を通り抜けていく…イヤホンをしていると車の気配が解らず、急に車に追い越されるのでなかなかスリリングである。

給水は5キロごと。10キロと15キロ地点で取ったが、走りながらボトルを取るのは想像以上に難しい。マイペースに走っていても意外と速度が出ているようで、あっという間に給水テーブルを通りすぎてしまう。確実に取るためにかなり集中を要した。そしてパシッとボトルを掴んで一口二口飲み、残りを道路に流しながら走って、回収係さんの元へ転がす。おぉっ…テレビのマラソン中継でよく見ている光景を、私も実践できたぞ❗️しかし、トップランナーさんたちは予め用意したマイボトルを取っている。高速で走りながら自分のボトルを確実に掴むのは、見た目以上に難易度が高すぎることを実感した。中継で、「○○選手、給水に失敗!」など絶叫されるが、むしろ毎回確実に取れる方がおかしい。

ちなみに、今回の給水は全て『いろはす』だった。…日田開催だから『日田天領水』が並んでいると思いきや!ゴール後にドリンクの配布があったが、これまた『いろはす』一択。…日田天領水じゃないんかーーい‼️

そして後半は、先行している中本健太郎さんとすれ違うことを楽しみにひた走る。折り返してきた選手をガン見し、中本さんを探すこと数キロ。11キロ付近でようやくすれ違うことができ、両手を振りながら声援を送る。片手をあげて応えてくれた。相変わらずクールでカッコいい♥️もうこの時点で今回参加の意義は果たせたようだ。

こちらも折り返して、残り1/3。だんだん前方でペースが落ちた選手を追い越すようになってきた。普段のランニングが一定ペースでの練習が多いせいか、速くも走れないがペースがガタ落ちすることもない。なので前半に突っ込んで後半落ちてしまう方々を抜かしているようだ。こんなところでも日頃の練習の成果を感じる。とは言え無事に完走することが目標なので、無理にペースを上げず流れに身を任せて走り続けた。

そしていよいよラストの登り坂。2段階登るが、素晴らしい激坂である。コース設定した人ふざけんな💢と逆ギレしたくなる。脳内では駒沢大学の大八木監督から檄を飛ばされることを妄想し、ひたすら自分を奮い起たせて足を進める。『なんちゃって遊行寺坂』と思いながら、箱根8区のラスト5キロを追体験したつもりになった。

ラスト1キロの看板を見たあとは、最後の力を振り絞ってダッシュ。競技場前のゲートを潜ると、これまたマラソン中継でよく見る光景を体験できてテンションが上がる。…しかし競技場を1周=400mが遠いこと❗️走っても走ってもゴールに近づかない感覚があった。それでもラストのストレートに入れば、もう最後の意地で全速力を出す。あと1秒削りだしてやる❗️

そしてついについに、無事にゴール✨スピードを緩めると、ふくらはぎが笑いだした。フラフラと漂いながら完走証を貰いにいく。すると…

まさかまさかの1時間48分31秒✨2時間どころか1時間50分までも切ってしまった❗️あんな激坂を登って?!

スマホの記録も確認してみると…

なんとラスト3キロからの激坂だけでなく、折り返しまでもダラダラと登っていた。しかも坂道よりも高いところに。全く気付かず走っていたが、折り返してから少し楽になったのは、実は下り坂だったからのようだ。

ともかく素晴らしい記録と達成感で満たされ、笑っているふくらはぎを抱えながら、ヨタヨタと更衣室へ。心は満たされているが体は思うように動かない。そこに持参した「ざびえる」と「るいさ」で糖分チャージし、ザバスを飲んでやや落ち着く。

参加賞に日田市街地の温泉入浴券があったが、どう考えても県外からの方で密になるので、天ヶ瀬へ向かうことにした。

こうして無事に初陣を終えることができた。一人で参加しているので段取りなどわからないことも多かったが、カテゴリー別で上位1/4に入りこむなど予想以上の成績を残すことができ、大満足である。自分で自分を褒めてあげよう♥️

アップダウンが多いとは言え車道を使って走りやすく、町並みや景色も楽しめ、更に県外からのガチなランナーさんも多くエントリーしていてレベルが高く、とても良い大会だと感じた。個人的に日田が好きなことと、ちょうどひな巡りの時期でもあるので、感染症が落ち着けば来年も参加して今度は観光も楽しみたいと思う。

ただし、日田杉の産地であり林業の町だけあって、花粉の量は半端ない。花粉症ではないが元々のアレルギー体質に加えて、屋外競技で激しく呼吸を続けたため、コース終盤は汗と共に涙が流れっぱなしとなり、走り終えたあとはくしゃみと鼻水が止まらなくなった。筋肉へのダメージも激しかったが、鼻腔粘膜へのダメージはもっと酷かったようだ。

来年参加時は、こちらも覚悟して挑みたい。

2020年度はハーフマラソンでレースデビューが出来たので、今度はフルマラソンへチャレンジを。そしてハーフは1時間30分台という目標に向かって、2021年度もランニングを楽しみたいと思う。

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