よくグチを言ってしまう人に、ぜひ読んでほしい。
世の中には、グチを言わないと生きていけない人がいる。
かくいうわたしも、その一族だ。そんな一族のわたしが、すこし「グチ」というものについて語らせていただきたい。
グチには「うまいへた」がある。
へたな人の特徴は、
①ことば遣いがきたない…
②アドバイスをするといやがる…
③聴いてくれた相手に感謝のことばがない…
うまい人の特徴は、
①なるべくキレイなことばを使う…
②アドバイスを受け止められる…
③最後に「聴いてくれてありがとう」と言える…
グチがへた人は、とにかくことば遣いがキチャナイ。ボキャブラリーも少ない。「マジ、クソ。カス。イラつく」といった、乱暴なワードがおおい。
キチャナイことばを投げつけられた相手は、自分宛ではないにせよ、こころが濁る気分になる。
上手にグチを言える人は、聴いてる相手を気遣い、なにかを否定や非難する場面こそ、丁寧語にこだわる。ボキャブラリーにもこだわる。なるべく、ふわっと柔らかいことばを選択する。
そしてへたな人は、「ただ聴いてほしいだけだから、アドバイスはいらない」と平気でいう。
たしかに、世間一般的にはグチを聴く側のこころ構えとして「アドバイスはせず、同意・共感の相槌に徹するべし」という鉄則があると思う。
しかし「グチを聴いてほしいけど、アドバイスはしないで」とは、あまりにも身勝手だ。都合が良すぎる。
グチを聴いてもらっているのだから、せめて表面上だけでもいいので、相手のアドバイスはありがたく受け取るべきだろう。相手も良かれと思ってやっていることなのだから。
そして、グチを聴いてくれた相手に感謝の意をしめさない。「グチを言わないと生きていけない一族」は、グチを聴いてくれる人の存在にたいし、なにより深い感謝をしなければならない。
せめて最後に「聴いてくれてありがとう」といったひとことは添えるべきだろう。
相手は物言わぬサンドバックではない。聴き役に徹してくれている、たいせつな存在なのだから。
もしあなたが「グチを言わないと生きていけない一族」で、へたな人の特徴に当てはまるのであれば、あなたの隣人はあなたのグチに参っているかもしれない。
しつこいようだが、極力きれいなことば遣いを選び、相手のアドバイスはありがたく受け止め、最後にかならずお礼を伝えよう。
もし、だれもグチを聴いてくれなくなったら、われわれには死活問題だ。ぜひ、ふり返ってみて欲しい。
そして、うまい人の特徴に当てはまるあなたは、「グチを言わないと生きていけない一族」の希望だ。
これからも、われわれ一族の印象を下げないよう、協力して生きていきたい。
まあ、それにしても、さして文句も言わずにモクモクと作業ができる人って、カッコいいよねえ。
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