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プレゼントの妙。

「モノをもらうより、お金をもらったほうがうれしいよね」

会社の休憩時間中、ウトウトしていたら、そんな人間の”なま”のひとことが聴こえてきた。
20代の女性社員が、倦怠期に入った彼氏から誕生日プレゼントをもらった話だった。その子のニーズに刺さらないプレゼントを買ってしまった彼氏さんには同情するが、まあ、そういう時期もあるだろう。しかたない。

ん、まてよ。

いきなり話は変わるが、たまーにコンビニのレジ横に80円くらいのおまんじゅうが並んでいる。
仕事中、通りすがりに5分だけ手伝ってもらった女性社員に、ほんの気持ちとしてそのおまんじゅうを買っていったら「えー!わざわざすみません。なんにもしてないのにー」とえらく喜ばれたことがある。
しょうもな、と思われるか不安だったが、買って良かったと思ったものだ。

ではあのとき、おまんじゅうではなくて80円を渡したほうがもっと喜ばれたのだろうか・・・。

また話は変わるが、わたしは駄菓子でなにが好きかと訊かれたら、ダントツで「どんどん焼き」である。白い包装にお祭りが描かれたパッケージで、ソースの香りがするあられ菓子。
もし、わたしが5分ほど誰かの仕事を手伝って、お礼にどんどん焼きをもらったら、うれしくて同じ反応をするだろう。

ちなみにどんどん焼きは20円だ。
じゃあ、どんどん焼きではなく、現金で20円を渡されて「さきほどはありがとうございました」って言われたら、そのほうがわたしは喜んだのだろうか・・・。

いやいやいや。
きっと手のひらに2枚の硬貨をさらしたまま「20円・・」と、青い空を見つめたに違いない。

プレゼントは値段が高くてもいらないモノをもらったときに「お金のほうがよかった」って思うんだね。


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