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書きつづけるだけでは文章力は高まらない。

212日ものあいだ、書きつづけて知り得たのは、書くだけでは文章力というものは身につかないのだ、ということ。

これは残酷なようで、たぶんそうとう芯を食ってる。やっぱり世の中のすべて「インプット」と「アウトプット」の両方をいくたびもループしてはじめて、スキルなるものが形成されてゆくのだ。

ちなみに筋トレもいっしょ。
ただハードなトレーニングをしていれば、筋肉がモリモリつくわけではない。ボディービルダーの名のごとく、ボディー(からだ)をビルディングする(建てる)わけだから、材料がないと家は建たない。無から筋肉は生まれない。食べずに太ろうとしても無理でしょ。それと同じ。

それなりに、いっぱしのトレーニング経験があるなら、全員が口を揃えて言うだろう。トレーニングも大事だが、同じくらい食事も大事って。つまり、食事から「たんぱく質」を鬼のように摂取しないと、いっこうに身体は造られていかない。

勉強だってそうだ。
優秀な学生たちは、学んだ内容をトモダチ同士で相手に出題する。インプットとアウトプットをくり返すことで、記憶の定着をはかる。

車だってそうだ。
ガソリンを入れて、はじめて走る。どれだけ高性能なマシンでも、燃料を消費して、はじめて前に進む。

われわれ書きつづける人々の燃料ってなんだろう。そりゃあ、決まってる。「読書」だ。自分自身の経験や体験もそれは創作に役に立つ。でも、それを多くの人が感動するように言語化する力は、生まれ持って誰にでも備わっているわけじゃあない。

音楽も、音声も、映像も、マンガも、すばらしい経験を与えてくれる。しかし、もしあなたが「書くチカラ」を磨きたいのなら、それらを享受しているだけでは育たない。

バッティングを極めたいのに、プロテニスプレーヤーのスイングを永遠とながめて「たいしたものだなあ。おもしろいなあ」と評しているようなものだ。

ひとかどの書くチカラを身につけるのなら、読まねばならない。読んで、書いて、書いて、読んで。このループを未来永劫。
これだけが、書くチカラを育てる最短距離であって、絶対の真理なのだとわたしは思う。





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