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気持ちを「静める?」「鎮める?」

仕事モードで帰宅し、ろくに気持ちのスイッチが切り替わっていないまま、noteの真っ白い画面に向きあってみる。

まあ、びっくりするくらい集中できない。

日中のアレコレを思い出しては、明日のことを憂慮したりして。

いつもなら、風呂に入り、夕食を済ませ、リラックスタイムを過ごしてから、軽く本を読み、それから寝る直前に書く。

よし、気持ちをしずめよう。

ところで、「気持ちをしずめる」って、

「気持ちをめる」
「気持ちをめる」

と書けるよね。

今回は、どちらを使ったほうが良いのだろうか。

静める= 物音や声を小さくさせる。静かにさせる。たとえば「観衆を静める」。「場内を静める」。どちらかというと、主にボリュームを小さくするイメージに使われるね。

鎮める=乱れをおさめる。たとえば「暴動を鎮める」。「痛みを鎮める」。乱れたものを整えるイメージで使われるね。鎮痛剤、鎮魂、など音とは関係がない場面でも用いられる。

ということは、「気持ちを鎮める」が正解っぽいね。

正解、といってしまうと色気がないね。べつに「静める」でも間違いではないだろうし。

これ踏まえると、「鎮静剤」ってことばは、だいぶ「落ち着かせたい」という強い想いが伝わるね。

沈める、とも書けるね。
でもこれだとちょっと目的が変わってくるね。べつに誰も落胆したいわけではないからね。

#異字同訓 #同訓異義

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