見出し画像

逆・盛者必衰。

「じゃないほう芸人」さんが、いくつもの時代を経て、いま売れていく姿を拝見すると、世の中の真理をかいま見た気持ちになる。

たとえば、最近よく観るのはお笑い芸人「相席スタート」の山添さん。
「ちょうどいいブス」のキャッチフレーズで活躍していた山﨑ケイさんの相方だ。

それはもう、一時期のケイさんは売れに売れまくってドラマに出たりもしてた。去年結婚したし。

でも近頃は、相方の山添さんのほうがテレビや動画で拝見するようになった。

先日、ゴールデンタイムに放送している「ノブナカなんなん?」という千鳥ノブさんの番組でもリポーターを務めていたのにはビックリ。しかもちゃんと面白かった。

「じゃないほう」とまではいかないけど、アンジャッシュの児島さんは、渡部さんがあんなことになってから、モーレツに売れ出している。それはもう、とどまることを知らない。

オードリーの若林さんは、いまでは売れっ子MCの一角となったが、テレビに出始めたころはみんな春日さんを観たがった。

ピースの又吉さんも、小説が売れるまでは綾部さんありきの存在だった。

もっとさかのぼると、ペナルティはワッキーさんがとにかく目立っていたけど、いまはヒデさんが通販の司会や家電芸人などでグッと売れている。

2人で芸人を目指し、その道の途中で相方だけ売れていった現実は、想像するだけでもゾッとする。

たとえばタクシーの移動中、仕事のオファーが入っても、それは相方だけ、なんて山ほどあったはずだ。

次々と相方だけに仕事が入るさまを目の当たりにして「どんどんやっちゃいな!」と、あけすけに応援できるならいいけど、気まずさと不安と悔しさで砂を噛むような想いもあったのではなかろうか。

それでもあきらめず、ずっと芸を磨いて、少しずつ少しずつ頭角を現していく姿はまさに初志貫徹。
ひとつのことをやり続けることの大切さを教えてくれる。

もしいまがダメでも、続けてさえいれば日の目を見ることもある、と希望を持たせてくれる人たちだ。

もちろん、ただ石の上に三年いただけではなくて、いろいろな試行錯誤や努力もされているのだと思う。

盛者必衰は、勢いのある者もいつかは必ず衰えるという意味だ。

そして衰える者に変わって、別の勢いのある者が生まれる。
逆・盛者必衰だ。

いま人生がつまらない、と思っていても、なにか継続しておこう。

5年後10年後、その継続が自分をしあわせにしてくれる可能性はおおきいぞ。
と、信じて生きていきたい。

皆さんからいただくサポートはとても励みになっています! ---いつもありがとうございます!---