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「おたんこなす」の語源は18禁?

じつは、おとなの夜の世界で使われていた「おたんこなす」。

そもそもの原型は「おたんちん」ということばだ。ちゃんと書くと「御短ちん」。つまり、メンズの短い局部のこと。

発祥は江戸の遊郭。そう、江戸の遊女さんたちは、嫌なお客のことを「おたんちん」と呼んで悪口を言っていた。いまでいう「キモ客」のようなものだ。

しかし、江戸にも「しゃれことば」といって、人さまをののしるときでも、直接的に表現しない「粋」なあそびごころがあった。

そこで、「ちん」を「小茄子(こなす)」にたとえたのが「おたんこなす」。小茄子ですよ。同士諸君、かなしいね。

茄子が出てきたので、ついでに野菜付き悪口シリーズ(?)でポピュラーなのが「どてかぼちゃ」だね。

これの由来は、字面そのままで、土手で育ったかぼちゃは日当たりが悪く、実りが悪いさまからきている。

だから、どてかぼちゃはおもに「未熟者!」と、ののしる場面でこそ使うのが正式なののしり方。

これもおたんこなす同様、人さまをののしるとはいえ、野菜の名前を入れることで口汚い表現を避けた「しゃれことば」だね。

なんだろうね、この日本人のあえて遠回しに気持ちを伝える美徳?わびさび?が、悪口にも反映されているっておもしろいね。

現代でたとえるとなんだろう?
「豆腐メンタル」とかかな。

「おまえ、気が弱いなあ…」より、
「おまえ、豆腐メンタルだなあ…」のほうが、

ちょっと「粋」、かもね。

それにしても「小茄子」と言われるのは、日本男児への精神攻撃としては、効果てきめんですなあ。

女性のみなさま、もしオールドスタイルで男性をののしる機会があれば、ぜひ「おたんこなす」をご活用ください。


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