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「あせる」って機能、いらないよねえ。

人間には、どうしてこんな機能がついているんだろうね。

あせって、なにか物事が良い方向にすすむことってないじゃない。「いそぐ」とは別だよ。「いそぐ」ことが必要な場面や、それによって解決する物事はたくさんあると思う。

「あせる」って、落ち着きを無くして、判断力を欠いて、いらだったり、動揺したり。ひたすらミスを連発して、まわりの人からは「おちつけ」と言われながら事態は悪化の一途をたどるだけ。

ゴールデンウィークは、ミラ・ジョヴォヴィッチ主演の「バイオハザード」シリーズを観た。バイオハザードは、ゾンビ映画だ。

しずかな部屋から外に出ようと扉を開ければ、何体ものゾンビが「ババーン!」と現れるシーンが山ほどある。

とうぜんながら、脇役たちは「きゃー!」と叫びながらあわてる。あせって、出口とは反対方向に逃げたり。銃を乱射するけど、ぜんぜん頭に当たってなかったり(ゾンビはだいたい頭を撃たないと死なない)

えらいもので、主人公クラスとなれば、あせらない。正面でしっかりとゾンビを見据え、すばやく後ずさりして距離を保ちながらも的確に頭を撃ち抜いていく。

ゾンビの世界はさておいて、現実でもデキる人ほどあせりそうなときは「おちつけ、おちつけ」と自分に言い聞かせる。結果を残すには、それだけ「あせりは禁物」だからだ。

「あせり」は百害あって一利なし。ギリ、あるとすれば「わたしはいま、限界です!」とまわりの人たちに救助信号を出す役目くらいかな。

あ、そういうこと?
あせるって、そういう役目を担っているのかな。

かくいうわたしは、なにかとあせります。耳元に「ブーン!」と虫の羽音が聞こえただけで「わー!」と大声出しちゃうし、数人のミーティングでとつぜん上司から発言を求められれば「あの、その、それが、あれが」と、理路整然と話せない。

あせったって、いいことがないのは分かっているのに、あせっちゃうんだよねえ。ついでに手汗もかく。

なんで神さまは人間にこんな機能、つけたのかねえ。
これがなければ、わたし、もっと上手に人生を生きられていると思うのだよね。ゾンビが出ても、あせらないで戦いたいなあ。





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