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「好き」よりも「飽きない」と言えたらホンモノ。

「好き」っていう感情は、最高クラスのようでそれなりにうつろいやすい。

人って、結構ささいなキッカケで昨日まで好きだった相手を苦手になったりするじゃない。

食べ物だって趣味だって「好きなんです~」って言ったって、それは今現在の話であって、近い未来には「最初は好きだったんですけどねぇ...いまはそんなに...」なんてヨユーで言っちゃうでしょ。

だから人間の「好き」ってことばや感情は、確かにほんわかするけど、あてにならないのも事実。

それよりも最上位の好意的な表現は「飽きない」だと思う。

「もう、10年食べ続けてますけど、飽きないんですよねえ」
「もう、10年一緒に遊んでるけど、飽きないんですよねえ」
「もう、30年連れ添ってますけど、飽きないんですよねえ」

飽きないってことばは、刹那的な「好き」には使えない。

共にある程度の時間を積みかさね、それでもなお「好きが続いている」という、レアリティの高い状況でしか使えない。

もし誰かがあなたのことを陰で「あの人と話していても、ホンット飽きないんですよねえ」と漏らしていたら、それは最高金賞の評価だと思っていい。

逆に自分自身が何かにたいして「好き」「大好き」という表現では物足りなくなったら、「飽きない」という表現で訴えるのもアリだろう。

そしてもしあなたが「こればっかりはいつまでも飽きないな」と思える、モノ・コトがあるなら、死ぬまで大切にしよう。

人は、好きな人・モノゴトには山ほど出会うけど、飽きないでいられる人・モノゴトにはそうそう出会えるもんじゃないからね。

わたしにとって飽きないモノゴト…。

…それはもちろん、柴犬かなあ。

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