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工事現場の誘導係の方が丁寧だと、申し訳ない気持ちになるのはわたしだけ?

つよい風がふいた次の日は、電信柱の高いところで電線を工事している方々がいる。

その作業中の地面はというと、カラーコーンで作業スペースが陣取られる。
なので、そこに歩行者として突入すると、やじるしの看板がさし示す道筋に「どうぞこちらへ」と誘導される。

このとき、誘導係のおじさんがお辞儀をしながら「ご迷惑をおかけしますー」と丁寧に対応する。

反対側の方も。

いやいやいやいやいや、とんでもないことでございますよ。だって、その工事しないと、家に電気こないんでしょ?電気の恩恵をうけられない人生を余儀なくされるんでしょ?

だとしたら、感謝するのはこちらのほうで、そんなに頭を下げなくてもよーござんすのに。いつもありがたくて、恐縮しちゃう。

そしてだいたいが、「誘導係」の方って、自分より歳上だったりする。そんんな人生の先輩方から、頭を下げられて、エスコートされて。

だって、こっちはただ歩いているだけですからね。角を曲がるくらい遠回りさせられているわけでもないし。だとしても、その工事にそれが必要ならいたしかたないし。

お客様でもなんでもないただの歩行者なのに、とつぜんそんな折り目正しい態度で接していただくと「ああ、わたしも今日一日、周りの人に対して丁寧に仕事しよう」と、背筋が伸びる。

もちろん、その場でお辞儀を返すこともするのだけど、バタフライ・エフェクトのように、この方々の丁寧な対応が、めぐりめぐって世界の裏側の人類を救うまでの羽ばたきにしてあげたい。それをつなぐには、次はわたし自身がどのように周囲に接するか考えて行動に移すべきなのですね。

でも昔、それこそ平成初期とかそのくらいの時代、工事現場の誘導係の方々ってもっと気だるげだったイメージ。赤い棒をゆらゆらさせて「はいはいー、さっさと通りすぎてねー、邪魔ですからねー」みたいな感じ。

「いなか」だからかなあ。
都会はもっと殺伐と誘導しているのかなあ。






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