お盆や大型連休における飲食店のこれから
おはようございます。
しばいぬ店長と申します。
35歳、飲食チェーンの店長です。
このnoteではこれから飲食店への就職を考えている方、飲食店の社員の内情を知りたい方、現在飲食店で働いていて今後の自分の方向性に迷いを持っている方に向けて、参考にして頂きたく発信しております。
今回は「サービス業にとって大型連休ってどんなものなの?」
というテーマでお送りします。
本日は2020年8月11日(火)
お盆休みの中日ですね。
そう、サービス業者にとっては忙しい3連休後のやっと一息つける日です。
世の中はずっとコロナコロナ言っておりますが、以前より確実に人は動いており、私の勤める飲食店でもコロナ前の土日と変わらないお客様の入り方で相当忙しい営業を行っておりました。
大型連休はサービス業の人間にとって繁忙期で売上アップの嬉しさ半分、朝から晩までの激務が毎日続く己との闘い半分の期間でもあります。
この繁忙期に対して、サービス業でも自営業の方と会社員の方では心境はだいぶ違うんじゃないかなと思います。
自営業の方にとっては売れば売っただけ収入は増すし、リピーターを増やすチャンスでもあります。
言ってみればボーナス期間(?)のような感じでしょうか。
それに対して私のようなチェーン店の社員からすると、大型連休どれだけ忙しくても毎月お給料は変わらないし「これだけ売れました」と報告するのみです。
(もちろん繁忙期の売上の積み重ねがボーナスに反映されているのだとは承知していますが)
セールス営業のように目に見えて自分にインセンティブがある方が社員のモチベーションに繋がるんじゃないかなぁ、と思う反面、成績の悪い店の社員にはボーナス減少とかなっても辛いので一概には言えないとやっぱり思うのでした。
(どないやねん)
モチベーションというのはすごく大事で。
飲食は離職率の高い、気持ちを病みやすい職業だと言われています。
一般的な土日休みのサラリーマンは1年に何度か大型連休が設けられているものの、サービス業で長期連休が1年に複数用意されている会社はきっと少ないと思います。
私のところも有給は取れますが、1週間以上あるような長期連休は難しいです。
○みんなが楽しそうに旅行やお出かけしている中、自分はずっとヒーヒー言って働いている。
○自分には長期連休がない。
○1週間前後ずっと激務でも(場合によっては間に休みもない)特別手当もない。
そうなってくるとやっぱりモチベーションって上がらないですよね。
楽しそうにしているお客さんを毎日見て妬ましくも思えてしまうでしょう。
飲食の楽しい、やりがいのある面も多々あるんですが、
辛くなっていってしまう社員の心情もわかります。
よくある飲食業からの転職理由としては
・土日休みの友達恋人と予定が合わない
・子供と触れ合う時間が作れない、幼稚園学校のイベントに参加できない
・基本体力仕事なので歳を重ねた時に続けられるか心配
等の他に今回お話した
「長期連休がない、休みが少ない」
があります。
全部その通りです。
が、
今、働き方改革やモラルの見直しからサービス業でも休みを増やす企業が増えてきています。
有給義務化もありますし、その有給を使って自分で連休を確保するとかも以前に比べてやりやすくなってきました。
私の会社も、有給は全社員取っていくようになりました。
自分でシフトを管理して休んでも穴が空かないようにベテランアルバイトにたくさん出てもらったり、他店舗から応援にきてもらえるよう呼びかけたりしながら自分で休みを作るスタイルではありますが(笑)
年間の休みの日数は確実に増えてはいます。
だからむしろこれから飲食で働こうとしている方はちょっとラッキーかもしれません。
正直なところ、有給義務化前までは
「有給を取る=他の社員に迷惑をかける、非常識」
みたいな空気感があり、有給を取れなかった企業も多いです。
企業としても休みが少ないという理由で若い社員にたくさん辞められては困りますので、これからはますます有給取得、長期連休の設置等が進んでいくと思います。
これから働く若者にとってはサービス業も決して辛いばかりの仕事ではなくなってくる可能性も期待できるのではないでしょうか。
話がまとまったのか謎なところもありますが、なんにせよサービス業のみなさま、残りお盆の後半戦、奮闘して参りましょう。
それでは、大変お疲れ様でした。
「頑張れ」が届くのはお店でお客様から「美味しかったよ」と言って頂けるのと似ております。 皆様のスキやサポートが活動源となります。