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【飲食業への就職を検討している方へ】飲食店に勤めるなら形態を意識せよ。

おはようございます、しばいぬ店長と申します。

35歳、飲食チェーンの店長です。





このnoteではこれから飲食店への就職を考えている方、飲食店の社員の内情を知りたい方、現在飲食店で働いていて今後の自分の方向性に迷いを持っている方に向けて、参考にして頂きたく発信しております。







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[ ■飲食店の形態の違いによる働き方の違いを知ろう ]





飲食店には様々なスタイルがあります。







それぞれの良いところ大変ところを踏まえそれぞれの形態の特徴を理解することは、あなたの職選びのポイントになるのではないかと思っています。







今回の記事では飲食店の形態がもたらす仕事への影響を皆様にお伝えしてゆきます。











[ ■飲食店の代表的な形態 ] 



皆様も普段外食やショッピングに行くと飲食店に様々な形態があることを感じられると思います。









レストランや居酒屋などに多い昔ながらのスタイル【フルサービス型】







お席へご案内する

お客様のテーブルまで伺い注文を取る

お客様のテーブルまで料理・ドリンクを運ぶ

途中でお水を注いだりお皿を下げたりする

レジにてお会計をする

帰られたあとのテーブルを片付け綺麗にする








お客様は基本テーブルに座っているだけ、注文も提供も片付けも全部スタッフが行うスタイルです。
ファミレスなんかもこの形態が多いですよね。







それに対して半分以上の工程をお客様自身で行って頂く「セルフサービス型」








どこまでをセルフ形式にしているかはお店によって異なりますが、





カウンターで注文をして頂く(もしくは券売機)

商品が出てくるまでカウンター受け渡し口、又はテーブルで待って頂く

商品が出来上がったら商品をトレイに乗せてご自分で席まで運んで頂く

食べ飲み終えた皿やゴミをステーションで分別してお客様に処理して頂く

スタッフは定期的にテーブルを拭きゴミ袋を交換する








これはお察しの通りスタバやマックの形式ですね。










細かくジャンル分けするともっといろいろな形態はあるのですが、今回はわかりやすくこの対極であるフルサービス型とセルフサービス型で比較して参りたいと思います。










上記の説明でそれぞれの形態のイメージは掴んで頂けたと思います。











フルサービス型はスタッフ一人あたりの稼働範囲が多くテーブルに座っている一組のお客様に対して何から何まで行う為、混雑時には猫の手も借りたい程の忙しさに見舞われます。








なので、


基本フルサービス型の店舗の方が商品価格設定が高い傾向にあります。
これはあれもこれもする「サービス料」が商品の料金に含まれているよ、ということですね。





[ ■セルフサービス型はフルーサビス型よりも働く上では楽なのか? ]






お客様に半分以上の工程をセルフで行って頂く、
これだけ聞くと「セルフサービス型の方が楽じゃん」と思う方も多いと思います。










これは結局のところ一長一短、どちらの方が絶対楽という結論はないと思います。










先程述べた通りフルサービス型はスタッフ一人当たりの稼働範囲は多いです、が価格設定が高い分1組から頂ける代金は多い為、1組あたりの利益率というのも高い傾向にあります。










それと比べてセルフサービス型はどうでしょう?










カウンター内でのお会計や商品の用意、商品提供がメインとすると稼働領域はかなりコンパクトですよね。作業効率も良いはずです。









工程の半分以上をお客様にセルフで動いて頂くことで効率良くお客様を捌き時間あたりの客数を上げることができます。
これはセルフサービス型の強みと言えるでしょう。









ただその分価格設定は安めになっている事が多く、1組あたりの売上は低いのです。








要はセルフサービス型というのはお客様に多くご来店して頂き混雑時も効率良く商品提供をして数多くの商品を売ることで狙った利益が出せる販売モデルなのです。










一見作業工程だけに着目するとセルフサービス型の方がスタッフの負担は軽いように思えますが、数を多くこなすことの大変さが確実にあります。







また、価格設定の低いセルフサービス型であるにも関わらずお客様がちらほらしかいらっしゃらないような状況であれば、確かに働いていて楽ですが、そのお店は利益が出ず長くは続かないでしょう。






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[ ■フルサービス型が意識してゆくべき事]


フルサービス型は、味とサービスと空間に価格以上の満足をして頂き、多少高くても「また来たい」と思って頂ける努力を継続してゆかなければなりません。








ファストフードのように気軽に利用してもらうことが難しい分、一度ご来店して頂いた方へしっかりと気遣い心遣いのサービスを行い、リピーターを作り続けてゆく必要があります。
(これはセルフサービス型にも言えることですが)








フルサービス型はあれもこれもスタッフが行う大変さがありますが、サービスが行き届いていればお客様から「ありがとう」と感謝の言葉を頂く機会が多くあります。








そしてそのお客様が馴染みのお客様になって頻繁に来て頂けるようになるとそれが働いている側のやりがいに繋がります。










どんな仕事でもそうですが、その仕事が大変か大変じゃないかよりも、仕事にやりがいを見出だせるかどうかが気持ちよく働いてゆくポイントになると思います。



そういった理由からかどのお店にもフルサービス型が好きでずっと働いているベテランスタッフさんって多いようなイメージがありますよね。










[ ■実際に様々な形態のお店に足を運んで観察してみましょう ]





売上の話に戻りますが、


客単価¥1,000のフルサービス型店舗と、客単価¥500のセルフサービス型店舗があるとして、利益率が一緒であるならセルフサービス型の方が単純に2倍の客数を動員しなげればフルサービス型の店舗に追いつけません。







働いてみるとわかりますが、(広告媒体を使わず)客数を増やすことってとんでもなく難しいことなんです。










作業量や作業範囲が多いフルサービス型の方が働くのは大変じゃないかと思いがちなのですが、多くのお客様に来て頂かないと売上を出せないセルフサービス型の辛さもあります、結果どちらの方が楽という答えは全く存在しないと私は思っています。







特に今はドライブスルーを行うセルフサービス型も多くあるので混雑時はえらいこっちゃなっているのが目に浮かびます。








ざっくり飲食店に勤めると言っても形態によって営業内容と店舗管理の仕方はかなり変わってきます。




まずは一度様々な形態の飲食店をお客さんとして覗いてみて、スタッフがどんな表情で、どんな雰囲気で働いているのかを知ると、自分が働くイメージというのが想像しやすくなると思います。





是非飲食店に立ち寄る時にはお店の雰囲気とスタッフの表情なんかに注目してみて下さい。







今回は以上です、ありがとうございました。
今回は飲食店の形態の違いと働き方の違いをおおまかにお話しました。








次回は飲食店の社員はお店の営業以外にどんなことをしているか、をお伝えして参りたいと思います。




たいへんお疲れ様でした。



「頑張れ」が届くのはお店でお客様から「美味しかったよ」と言って頂けるのと似ております。 皆様のスキやサポートが活動源となります。