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ビール粕をめぐる試行錯誤 その2


興味あることを調べてまとめていくあそび。
またまたKyoto Beer Labさんからビール粕もらってきたよー。というお話。
前回からのつづきだよ。

ワッフルにしてみる

前回麦芽の外穀が硬いのでカリッとした食べ物がよさそうということで、ビスコッティをつくって美味しくできた。さらにパリッと感を求めて次はワッフル(薄焼)を焼いてみる。

ちなみにこのワッフル型、メルカリで買った1枚焼き用の鋳物。挟んだもの全てをかりかり煎餅に変えてしまうというナイスなデバイス。お餅、たこ焼き、鶏皮などなど。まじめに作ればアイスのワッフルコーンだってできる。これならばきっと硬い麦芽粕も美味しく変身してくれるのでは!

今回のレシピは以下

ワッフル(8枚程度)
ビール粕 100g
強力粉  100g(粕の水分量によってちがうかも。調整してね)
砂糖   20g

①ひとまとまりになるまでこねて、団子状にする。

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②ワッフルを熱して様子を見て両面1分程度ずつ焼く。

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③冷めたらぱりっとします。

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強力粉を使っているのでかなり硬めです。硬さもあって外穀が気にならない。

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ついでにパリッとさせる時に関わる小麦粉の振舞いに関する記事。
薄力粉でも作ったら軽い食感だったけど、中心が水分ぬけにくくてまんなかだけふにゃっとなった。重曹加えたらより軽くぱりっとしあがるかもしれない。

ちなみに小麦粉入れなくてももしかしたらできるんじゃない?とおもったら案の定失敗した。ぐるてん大事。

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発酵保存 vol.2

今回も改めて確認。前回は麦汁がビールになるのではという気持ちで加水していたけど、結局ならなかった上にパンにするにはビシャビシャだったので加水なしで保存する。

発酵保存
ビール粕 500g
ドライイースト 5g
①ビール粕をフードプロセッサーで1分程度砕く。
②ドライイーストを加えてさらにまぜ、消毒した瓶にいれて保存。

ビール粕はコーヒードリップみたいに麦汁を出した残りカスなのでわりと水分含んでいる。一週間冷蔵庫で保存して、イーストを入れたものはパンの発酵臭が、いれてないものからは若干腐敗臭がしていた。

今回は濾して同量の強力粉と塩を足してカンパーニュにした。

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まるでエックスボックス。


ビールについての概要

さて前回ビアラボさんに行った時にビールを説明していただくもラガーとエールの違いすら知らず、聞くのも申し訳ないくらい知らないことがだらけだったので改めて自分でしらべてみる。

現時点ビールについてビール粕しかしらない 笑
ちなみにこのサイトがよくまとまっていて参考になった。

なるほど、発酵方法で種類がかわってくるのね。「生」ビールとか「黒」ビールとかもなるほどなぁってなる。今度おじゃまする時どんなつくりかたしてるのかきいてみよう。

ビール製造工程にて「(麦芽を)細かくしすぎると苦味やえぐみがでやすいから粗目にね」という一文がよい。粕がもうすこしこまかければ使いやすそうだとおもってたけど、そりゃそうかー。

最古のビールってどんなんでしょ?

調べる中で浮かぶ素朴な疑問。ビールはいつから作られてたのー?
しらべてみたら思いがけずおもしろかったのでシェア。

現時点で見つかっているの世界最古のビール遺跡は紀元前3800〜3600年頃古代エジプトにまで遡るらしい。

「パンとビールは古代エジプト人の主食と考えられていました。」https://www.nature.com/articles/s41598-019-52877-0 
主食(!)ってすごい。

下の論文は面白すぎるので興味ある方はぜひ読んでほしい。最後の報告会からのツッコミまでたのしい。遺跡みつけて、釜の表面しらべたら使っていた材料がわかって、ビールの再現をするってはなし。

さてこの論文の中でいちばんわくわくするのは、古代エジプトビール製造の再現方法。著者めっちゃたのしんでる。

スクリーンショット 2021-02-16 9.51.34

酵母を手に入れるためにパンを発酵させて焼いて使うというのは興味深い。この時代はまだホップをいれたりこしたりしないので、アルコールのはいった麦のおかゆみたいなものだったのではとのこと。エンマー小麦というものは古代種の麦?麦芽粕のゆくえも気になるところ。






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