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彼氏じゃなくて「パートナー」と呼ばせて

私は彼氏じゃなくて「パートナー」が欲しい。
共感してくれる人はいるだろうか。

私の恋愛対象は男性なので、
マイノリティ当事者ではないのだけれど、
24年生きてきた今、「彼氏」という響きに違和感がある。

その理由を言語化してみたい。


「彼氏」という響きの違和感

1.アクセサリーを自慢するかのように聞こえる

20代女性として今までを振り返ったとき、
彼氏という存在の有無は女性のステータスの一種だったように思う。

学生の時も、社会人になっても
好きな人いる?彼氏は?と男女問わずに聞かれた。

そして彼氏がいるという女性は、
「私の彼がうるさくって」
「これこの前の誕プレで彼氏にもらったんだよね」
と聞いてもないのに言ってくる。

私はそれがなんだか寂しく、息苦しく感じた。
私は人間として他者を認め、愛する存在を得ることは尊いと思うからこそ、

それらのトピックで「彼氏」を使われると、
相手へのリスペクトよりも、自分の価値を自慢するようなツールにしてしまっているように聞こえる。

そして、彼氏がいることがあたかも正義のような雰囲気を作り上げる。
あなた持っていないの?と。

2.対等な存在に感じない

当たり前だが、彼氏は彼女という存在があって成り立つ。

友達や知り合いだったときは対等に話していた気がするのに、
彼氏、彼女という名前が付いたとたんに役割に押し込められるような感覚がする。

極端かもしれないが、
彼氏は彼女のご飯はおごるべきとか、彼女だからかわいい服を着るべきのようなものだ。
(実際に「彼氏」だった人に、彼女らしさ(女性らしさ)を求められて悲しかったトラウマもあるが…)

彼氏という言葉を「パートナー」に言い換えてみる

ここまで「彼氏」への違和感を書いてきたが、
「パートナー」へ言い換えるのはどうか?
最近感じた良さは以下だ。

1.会社などフォーマルな場で話す際に使いやすかった

カジュアルな場では彼氏と表現したほうが伝わりやすいので使うが、
上司や社外で話す際は「パートナー」と表現したほうが柔らかく伝えられるときもあった。

(会話イメージ)
「今度の有給、どこか行くの?」
「今度パートナーと旅行へ行く予定なんです。」

彼氏よりは響きが強固な関係性を表しているように感じるので、
今後結婚も見据えた長い付き合いをしている人がいるぞ!というひそかなアピールも兼ねている。
(社内の彼氏彼女の有無論争からうまく抜け出した感はある)

余談だが、社内にはパートナーを「同居人」と表現する人もいる。

2.性的役割にとらわれすぎないで相手と向き合えるようになった

皆さんは「彼氏が喜ぶ○○何選」のようなコンテンツを見かけることはないだろうか。

私はそれらに踊らされ、見ているうちに学生の時のように気軽に付き合うことが怖くなってしまった。
ああ、私には彼女らしいことなんて到底できないと。

考え方をパートナーという言葉に置き換えてからは、
相手を純粋に思いやるとか、人間として好きとか、そういうことにフォーカスできるようになった。
役割にとらわれすぎていたんだなぁ…と思う。

さいごに

皆さんの中には言葉選び一つでうるさいな、と思う方もいるかもしれない。

誰かに強制するつもりはなく、
ただ言葉を置き換えることで私の捉え方が変わったことを伝えたい。

性的な印象がより強く響く「彼氏」より、
人間的に尊敬できる人と一緒に歩んでいきたいっていう気持ちがあるから、「パートナー」がしっくりきているかもしれない。

もし彼氏、彼女という言葉にとらわれていて息苦しい人、
違和感を抱えている人がいたら、
パートナー」に言い換えてみてはどうだろうか

(p.s. 私はパートナーと口に出すとたまに噛んでしまったので、身内には「相方」と紹介している。言い続けて2年がたったが、なんだか漫才コンビのようで、少し滑稽な気もしてきた。)

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