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#1【映画感想】NOPE ※ネタバレあり

  • 挨拶

  • あらすじ

  • 良かった点

  • 悪かった点

  • どうすれば面白くなるか?

  • まとめ

挨拶(今後について)

今回からしばらく放置していたこのnoteを利用して映画の感想を投稿していきたいと思う。たぶん、今後はほぼレビューがメインの投稿していくかもしれない。とりあえず、ゆるく長く、続ければ良いかな。。。
ちなみに公開中の映画に限らず、配信やレンタルで見た作品などのレビューもしていく所存。
とりあえず記念すべき第一回は『NOPE』について書いていくで!

あらすじ

田舎町の牧場に空から異物が降り注ぎ、牧場経営する一家の父が息絶える。現場にいた長男は、謎の飛行物体を目撃していた。やがて、妹と共に動画撮影を試みた彼は、想像を絶する事態に見舞われる。

良かった点

・冒頭のシーン
冒頭のシーンがかなり印象的。牧場で会話していると、突然あらゆる異物が振ってくる!異物と言ってもスプーンやらコインやらなのだが、空からそんなものが大量に降ってきたら、思わず前のめりで見てしまう。
この謎の現象を起点として物語が進んでいくわけだが、かなり引き込まれる。

・敵の特性を利用した戦い方
「未知の飛行物体」が近づいてくると、一定の範囲が電波障害に見廻れて電子機器が使用不可になり、一定の距離離れると、また使えるようになる。
この特性を生かし、劇中では農場に簡易的にセンサーをつくりあげ「飛行物体」がどのあたりにいるのかというのを把握するのに使用している。

・AKIRAのオマージュ
これに関しては日本人だからという他ないのだが、有名な『AKIRA』のバイクカットを実写で見ることができる。他の国でどのくらい『AKIRA』が有名なのかは自分には分からないが、やはりわかると思わずニヤリとしてしまう。他にも未知の飛行物体に吸い込まれたときのシーンなども『AKIRA』を彷彿させるシーンがあり思わずワクワクしてしまう。

悪かった点

・ゴーディの暴走シーンの意味
ほかのレビューでも散見されたが、
「ゴーディ 家に帰る」のチンパンジーが暴走してしまうというシーンが、この映画では浮いてしまっている。というよりは、「未知の飛行物体」との関連性が全くない。これがこの映画をややこしくしてしまっている点である。なにかしらのフックになっていればいいのだが、過去のキャラクターのエピソードとして入っているのが問題で、テーマとしては正しい(必要な)シーンでも他のシーンとの関連性が無ければ、なんだかよくわからないものになってしまう。

・テーマと扱っているものが合致していない
本作のテーマは「“見られる者”が“見る者”に“復讐する”」というテーマである。この「“見る者”」と「“見られる者”」の関係性を様々な切り口でドキュメンタリー風につなぎ合わせたのがこの映画の特色であり、「飛行物体」を見ないようにすると襲われなくなるという生物としての習性もそれを表現しているものであろう。
ただ、今一度考えてほしいのがこのテーマを表現するのに「未知の飛行物体」という題材が適しているのかという点である。
『NOPE』では「未知の飛行物体」を「“見られる者”」の象徴として置き、それを見ることで人間を襲い掛かってくるという風にしているが、この「未知の飛行物体」がなぜ見られることでどのようなストレスを貯めた結果襲い掛かってくるのかが分からない。生物としての習性なんだと言うことは簡単だが、それはあまりにも不親切で題材に適しているとは言えないだろう。

どうすれば面白くなるか?

さて、この映画の患部がなんとなくわかってきたところで、具体的にどうすればこの映画がもっと面白くなるのかを自分なりに考えてみた。
結論から言うと、「未知の飛行物体」の正体がゴーディだったら?どうだろうか。劇中では最後まで「未知の飛行物体」の正体や、なぜ「見る」と襲ってくるのか?なども分からずじまいであった。
ゴーディが射殺されるシーンそのものはあったが、実際の生死については不明。もし、何かしらのパワーで(神やら何かの実験?)で謎の飛行物体として復活をすることになり、「見世物」であったことから「見る」という行為をしたときに襲ってくるという習性や正体が一気に説明がつくようになる。
また、テーマもより分かりやすくなり、ゴーディの暴走の話が浮いているということも解消することができる。
次にジョーダンピールが映画を撮る際はそのように制作してほしいものである。(※ジョーダンピールは嫌がるかもしれないが。。。)

まとめ

以上、『NOPE』に関するレビューでした。
色々なことを書いたが、平均点はかなり高い映画のように思う。
とりあえずはジョーダンピールの次回作に期待!!


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