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物質世界と精神世界を体験して人間の在り方を知る

どんなに悟りを開こうと、この地球にいる限り感情は湧き起こります。

私たちは、この地球に好き嫌いや嬉しい悲しいをわざわざ体験する為に生まれてきています。

何が何でもポジティブでいればいいという訳ではありません。
この世で生きている限りポジティブもネガティブもあり続けます。

どっちが良い悪いではなく、良いと思われる中にもデメリットがあり、悪いと思われる中にもメリットが必ずあります。

この世は二元性で成り立っていて、悟りの境地を知ったとしても、生きている限り物質的な現実世界からは離れられません。

常にバランスが必要です。

何かが起こった時、自分にとって良いこと、悪いことと思えても、常にその裏側を見ておくと一喜一憂することもなくなるでしょう。

有名になって名誉や権力を手にし莫大な富を築いても、やがては全てを捨ててあの世に行くことになります。みんな平等にゼロになります。

穏やかに生きるのか
一喜一憂して生きるのか
どっちが良い悪いはありません。

自分がこの世でどう生きるかは、自分が自由に選べます。

ただ人間は、穏やかに生きたいと思って穏やかに過ごしていると、そのうちなんだか刺激が欲しくなるという不思議な生きものでもあります。

結局地球で生きるってことは、物質的な現実と精神的な見えない世界の両方を体験して、自分はどう在りたいか、そして一生を終える時にどう成っているか、そこに人それぞれの人生のお題があるのではないかと思います。

この生き方が正解で、その生き方は間違いでもなく
一人一人の道が決まっているようで決まっていない
あいまいな宇宙の中にあって白黒をつけたがる地球
この狭間で生きる長そうで短い旅が人生なんですね。

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