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29日目:マイ恋愛シュミレーションゲーム

フェネック文章力向上月間
Day29 もし出会うタイミングが違っていたら


以前この記事で書いたように、私と夫は数多の分岐点をくぐり抜けて、結婚という結果に至っている。
本記事では、もっと早くに出会っていたらどうなっていたかを考えてみたい。


まず、小学校以前に出会っていた幼馴染みだったら、おそらく夫が私を好きになっていないと思う。父の影響で高飛車だった私はほとんどの人間を馬鹿にしていたし、そんな私を夫が好きになるとは思いがたい。
……と思っていたのだが、夫に聞いてみると「当時の自分は凶暴だったが、だからこそ気の強い子が好きだった」とのことだ。
とはいえ、仮にどちらかが淡い恋心を抱いたとしても、どちらも性格に難があったわけだから、おそらく永く続くような関係性は築けなかっただろう。

では、中学生の頃ならばどうか。
きっと年齢差を気にして夫のことを振っていただろう。今でこそどうということはないが、学生時代の年の差は結構大きい。
高校生ならば辛うじてOKしていたかもしれないが、やはり年の差を気にしていただろう。当時の私は「絶対に同い年か年上と付き合いたい」と豪語していた。


それなら、大学時代ならば。
当時、私には別に彼氏がいたが、腐れ縁という感じで付き合ったり別れたりを繰り返していた。元彼はアスペルガー気質というか、あまり愛情表現をするタイプではなかったので、ストレートな愛情表現には飢えていたように思う。
だから、元彼と別れたタイミングで夫に熱烈に言い寄られたら、私はきっと夫の方にふらふら行ってしまっていたと思う。
ただ、このときの私は今以上に情緒不安定だったから、大学生の夫がそんな私を上手くいなせたかは疑問である。

就職後であればどうだろうか。
このときも元彼と付き合ったり別れたりを繰り返していたが、この頃には元彼に対する諦めの気持ちもあったから、より夫に靡きやすかったと推測される。
ただ、相手が年下ということはこの時点でも結構気にしていたと思われるので、実際に私が後輩たちにされたように背中を押してくれる人の存在は欲しいかもしれない。


こうして色々考えてみるとやはり現実のタイミングで夫と出会うのがベストだったと思われる。
とはいえ、こうして「かもしれない」の分岐を考えるのはなかなか楽しい。
選ばなかった選択肢の私に手を振りながら、今日も私は夫の手を取る。

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