見出し画像

愛鳥のブラック企業奮闘記 ~第6話 降格と自分軸~

左京課長

愛鳥です。
覚えていますでしょうか?

左京課長とお別れしてから
15年が経過しようとしています。

私にとって左京課長はビジネスの恩師です。
今の私があるのは、左京課長のおかげです。

そんな尊敬してやまない左京課長ですが、
一つだけどうしても納得いかないことが
ありました。

それは左京課長とのお別れでした。
当時の私は最後の最後まで
左京課長の心に寄り添う事が
できませんでした。

ですが、今の私は違います。
今だからこそ、あの時のお気持ち、
痛いほど分かります。

私も左京課長と同じです。
大切な人を救えるなら、
たとえ火の中水の底、
傷だらけになろうが構いません。
目の前の悩み苦しむ人を助けるのが
私の使命です。

私はこの一年間、
自分の使命を全うすることができました。
そしてこれからも自分の使命を全うします。

私は今の会社に入社して
18年が経過しようとしていますが、
そのうち、17年間は
悩み苦しみながら生きてきました。

昨年ようやく幸せになることが
できましたが、そのきっかけは、
左京課長との出逢いだと考えています。

私は左京課長にかけがいのないものを
学び、その精神は今も継承しています。

お別れする前、
私は左京課長の想いを
否定してしまいました。
本当に申し訳ございませんでした。

そして、私と出逢って頂き
ありがとうございました。

これからも不幸な人を救い
幸せの為に生きる一人の人間として
精進して参りますので、
どうぞよろしくお願いいたします。

愛鳥 晴喜
~・~・~・~・~・~・~・~・~

私は昨年4月にマネージャー職に昇進したばかりだが、その職は今年3月までとなる。
わずか一年で降格となった。

私には降格してでも、どうしても譲れないものがあった。

今回のnoteでは、私が降格になるまでの経緯、私の使命、私の自分軸を綴っていく。

私の降格について時系列で振り返るとこのような形になる。

私の会社では、ITの加速度的進化によりビジネス形態が大きく変わりつつある昨今の情勢を受け、昨年4月よりITを活用した新ビジネス構築というプロジェクトを立ち上げることになった。

私は、そのプロジェクトマネージャーに任命されたが、プロジェクト開始直後に、早くも部下が「会社を辞めます。」と泣きながら言う始末。

理由は、プロジェクトの最高責任者の経営層によるパワハラだった。

私は部下を守る為に、経営層にパワハラを止めるように言ったが、経営層はパワハラを止めなかった。

だから、私は経営層に覚悟を持ってこう言った。

「ええ加減にせえよ!お前、頭悪いんか!何回もパワハラするなって言うとうやろうが!次、俺の部下にパワハラしたら、逆に俺がお前にパワハラしたるから覚悟しとけよ!お前、次はないからな!マジでボコボコにしたるからな!」

当時39歳の私、良い年して経営層に向かってガキのような口調で喧嘩を売る蛮行。仮にも私の会社は大手企業。こんなバカみたいな事を言うとどうなるのかは言うまでもない。そんな事は分かっている。私は全てを失う覚悟で経営層に向かって言った。

また、経営層に放った言葉は、全てボイスレコーダーで録音しており、それを私の部下全員に聞かせた上でこう言った。

「絶対に俺が守るから、信じて欲しい!全力で味方になりたい!これからは楽しく仕事しよう!」

当然、行き過ぎた行為に部下も戸惑いを隠せない。中には「愛鳥さん、信じますよ!ですが、どうしてここまでして!経営層にここまでの事を言うと愛鳥さんの立場が!」と心配の声も。

だから、私は全てを曝け出した。

~・~・~・~・~・~・~・~・~
俺はずっと不幸だった。

どうして俺だけが
こんな酷い目に遭うんだ
と自分の運命を恨んでいた。

何で皆と仲良くなれないんだ。

俺が雑談すると
どうして周りが凍り付くんだ。

俺はただ皆と仲良く
なりたかっただけなのに、
どうして意味の分からない事を
言うなと言われ嫌われるんだ。

その後は、
話しかけても無視されるし。

挙げ句の果てには、
いじめられるし。

そしてエスカレートし、
学生時代は壮絶ないじめを
受けていたんだ。

この状況は、
社会人になってからも
全く同じなんだ。

コミュ障とか
空気が読めないとか
チームの輪を乱すなとか
人間性に問題ありとか。

そんな言葉の暴力は
当たり前で、
振られる仕事はそれ以上で。

なんで俺の上司は全員、
いつも先輩よりも俺にばっかり
難しい仕事を渡すんだ。

せめて理由ぐらい教えろよ。
なんで理由を聞くと、
むちゃくちゃ怒られるんだよ。

そんな感じで俺は、
この会社でずっとパワハラを
受けてきた。

中でも一番地獄だったのは、
6年前に進捗ゼロの
プロジェクトを
丸投げされたことだった。

経営層から4年がかり
の仕事を1年でやれ!
と命令された。

理不尽ゆえに断ると、
解雇するぞ!と脅され、
圧力に屈し引き受けた。

徹夜で仕事する日々が
続いた。

助けを求めた。
誰も助けてくれなかった。
過労で倒れた。
適応障害を患った。
絶望の淵で泣いていた。

俺はずっと不幸だった。
幸せになるのを諦めた。
生きているのが辛かった。
死んで楽になりたかった。
自殺することを決意した。
夜中にマンションから
飛び降り自殺を図ろうとした。

最期の最期に妻を見ようと
振り向いた。

妻は安らかに眠っていた。
その寝顔は
幸せに満ち溢れていた。

俺は泣き叫んだ。

この人を見殺しにはできない。
この人の幸せを奪ってはいけない。
このまま死んで悔しくないのかよ。
このまま終わってたまるか。
俺はもう絶対に絶対に死なない。
この先どんな地獄が待ち受けようが
生きて生きて生き抜いたるからな。

俺は一度死んだ身だ。
たとえ腕がなくなろうが
たとえ脚がなくなろうが
全てを失ったとしても
この命がある限り
俺は戦い続けるからな。

俺は立ち上がり
地獄の底から這い上がった。

そして4年かかる仕事を
1年で終わらせてやった。

死に物狂いで働いた俺に
経営層や周りの先輩など、
当時のプロジェクトメンバーが
俺に言った言葉。

愛鳥は天才だな。
愛鳥ってホント頭いいよね。
やっぱ愛鳥は人とは違うわ。
愛鳥の特殊能力がなければ、
間に合わなかったよ。

あんたらのせいで、
こっちは死にかけたのに、
何が天才や。
何が特殊能力や。
人を舐め腐るのも大概にしろや。

ずっと悲しかった。
ずっと泣いていた。
ずっと生きづらかった。
ずっと孤独だった。
この会社で俺の味方は、
俺しかいなかった。
不幸な俺を救えるのは
俺しかいなかったんだよ。

あれから6年が経過した。
今もこの会社では
相変わらずパワハラを。

そんな外道には鉄拳制裁。
見て見ぬ振りする奴も。

この腐りきった会社で、
それが出来るのは俺しかしない。
パワハラで苦しむ人を救えるのは
俺しかいない。

絶望の淵で泣く
過去の俺を救えるのは
俺しかいないんだ。

目の前の悩み苦しむ人を助ける。
これが俺の使命。

嫌われるとか
出世とか
自分の立場とか
どうでもいい。

目の前の不幸な人を
幸せにできなければ、
一体俺は誰を幸せにするんだ。

俺は一度死んだ身だ。
もう痛みすら感じない。

ホンマにとことんまで
やったるからな。
これが俺の自分軸。
この軸は決してぶれやしない。

誰に何を言われようが、
これが俺だ。

~・~・~・~・~・~・~・~・~

丁度一年前に経営層から「愛鳥。お前に我が社の未来を託す。」と言われた。私はプロジェクトマネージャーに任命された。このプロジェクトには社運が懸かっていた。

しかし、このプロジェクトで、退職を決意するほど精神的に追い込まれた部下がいた。その部下は私の目の前で泣いていた。

究極の二択だった。

このプロジェクトには社運が懸かっている。

私が救うべきなのは、会社、部下、どっち?

会社を救わないと将来、社員全員が不幸になる。

そんな事は分かっている。

しかし、私は部下を選んだ。
目の前で涙を流し私に救いを求める部下。
理屈じゃないんだよ。

だから私は経営層に「今のメンバーではプロジェクトが回りませんので、メンバーの増員をお願いします。そして、プロジェクトの範囲も広すぎますので縮小してください。」とお願いした。

それを聞いた経営層は「ふざけんな!プロジェクトマネージャーとしての自覚はあるんか!」と激怒した。

私は引き下がらなかった。「自覚があるからこそ、こうしてお願いしてるんですよ!私の部下を守る為に!」

経営層も引き下がらない。「このプロジェクトには社運が懸かっているんだ!このプロジェクトの成功なくして未来の我が社はない。お前がやらないと将来、社員を全員路頭に迷わすことになるんだぞ!」

私は怯む事なく言い返した。「そしたら、今、目の前で苦しんでいる部下を見捨てろって言うんですか?」

経営層も必死だ。「愛鳥!お前は将来、我が社のトップに立つ人間だ!ええ加減自覚しろよ!お前は、我が社とお荷物社員、どっちの味方なんだ!」

この言い方には私も完全に切れてしまった。

「お荷物社員って、ふざけんなよ!社員を何だと思ってるんだ!経営層にそんなん言う人がいるから、いつまで立ってもこの会社はブラック企業なんだよ!ブラック企業のトップなんか、こっちから願い下げじゃ!」

この後は、両者ともに殴り合いの喧嘩寸前まで怒り狂い、どんでもない言い合いになった。

そのせいで翌日、私の部下がとばっちり食らうことになり、経営層から「お前は愛鳥と違って能力がない分、お前の脳みそ、雑巾のように絞り尽くして根性みせんかい!お前に合わせようとする愛鳥も愛鳥やけど、元はと言えばお前が愛鳥に泣きついたからやろうが!もし愛鳥がプロジェクトを放棄してみろ!お前、責任取れるんか!」と言われる始末。

だから、私は経営層に言ってやった。

「ええ加減にせえよ!お前、頭悪いんか!何回もパワハラするなって言うとうやろうが!次、俺の部下にパワハラしたら、逆に俺がお前にパワハラしたるから覚悟しとけよ!お前、次はないからな!マジでボコボコにしたるからな!」

その後、経営層は私に対して口出すすることはなくなり、私の部下に対してもパワハラすることもなくなった。

当時の私の仕事には社運が懸かっていたが、部下に配慮しながら、決して無理をさせることなく楽しく仕事ができる職場づくりに励んでいった。

ということで、プロジェクトは私の独断で対応範囲を縮小し、部下が定時で帰れるようにした。

これは会社に対しては反逆行為であるが、その全責任を私は取る覚悟だった。

人の能力には限界がある。

限られた時間の中で究極の二択を迫られる時がある。

自分が下した決断により、喜ぶ人もいれば、悲しむ人もいる。

決して言い訳はしない。

自分のせいで人を悲しませてしまったのも事実だ。

許してくださいとは言わない。

このプロジェクトに対しては、私が誠心誠意を尽くして責任を取っていく。

そして先日、私は会社から降格を告げられる。

その時、私は何を想ったのか。

後悔なんて微塵もない。

純粋に安堵した。

この一年間、目の前の悩み苦しむ部下を助ける為に、必死で走り続けた私。

会社で究極の二択なり、パワハラから必死で部下を守るなり、責任を取るなり、私に出来ることは全てやり尽くした。

もう心身はボロボロだ。
会社では毅然に振る舞う私。

陰で何回泣いたか。
ホントによく頑張ったよ。
素晴らしい。
漢の中の漢だ。

私は、私の部下を守り抜くことができた。もう私は上司ではなくなるが、人を救うのに役職なんて関係ない。これからも一人の人間として大切な人を守り抜く。

私は、絶望の淵で泣く過去の私を救うことができた。この命ある限り、その灯火は決して消えることはない。これからも私自身を全力で味方し幸せにしていく。

私はこの一年間、一切ブレることなく、自分の使命を全うすることができた。私の自分軸は紛れもなく本物だ。そしてこれからも自分の使命を全うしていく。

そんな私の悩み苦しむ人を救いたい気持ちは、私のYouTube動画でも綴っています。
こちらは仕事の悩みをゼロにする完全攻略ロードマップの動画です。

この動画はブラック企業で数多の苦難を乗り越えてきた私の18年間の経験から導きだした悩みゼロの極意です。私のブラック企業百選錬磨の経験を基に、魂を込めて制作した動画です。今の仕事に絶望し、毎日が辛くてたまらない方は、ぜひご覧頂きたいと思います。あなたの幸せ、全力で応援させていただきます。

目の前の悩み苦しむ人を助ける。
これが私の使命。
嫌われるとか、出世とか、自分の立場とか、どうでもいい。
目の前の不幸な人を幸せにできなければ、一体私は誰を幸せにするんだ。
ホンマにとことんまでやったりますよ。
これが私の自分軸。
この軸は決してぶれやしない。
誰に何を言われようが、これが私。

~第6話完~

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

~追伸~
X(旧Twitter)では、永遠の安心を得る無双仕事術を投稿しています。
無双仕事術のコンセプトは
悩み零+未来予測=幸せ創造です。
↓↓↓
https://twitter.com/shiawase_aichou

YouTubeは仕事の悩みを零にするチャンネル~愛鳥のブラック企業奮闘記~です。 当チャンネルは以下の視聴者さんにフォーカスして発信しています。
・人間関係の悩みをなくしたい
・仕事ができるようになりたい
・定時で帰りプライベートを充実させたい
・毎日楽しく暮らしたい
毎週日曜 夜18:30に配信中です。
↓↓↓
https://www.youtube.com/@shiawase_no_aichou

今も仕事で悩み苦しんでいる方々が沢山います。昔の私も11年間、会社に搾取され続け、絶望の淵で泣いていました😭だからこそ、その辛いお気持ちは痛いほど分かります!あなたのサポートが私にとって今後のnote活動において精神的支柱となります🥹よろしければサポートをお願い致します🙇