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紅茶カヌレを作ってみる

小鳥遊です。

前回、紅茶のプリンを作りました。

かなりおいしくできたので、味を占めて紅茶風味のお菓子をたくさん作ってみることにしました。

ところで、先日カヌレを作っていたところ、焼成がなかなかうまくできました。

その時は記事にする気もなく何も記録していなかったのですが、今後のために記事としてまとめておきたいところです。ということで、せっかくだし紅茶のカヌレを作ってみようと思います。

この記事の目的は2つ。

  • カヌレの焼成条件の明文化と、その条件の再現性の確認

  • 紅茶を入れて作ってみたレポート


材料

今回の材料です。100均の小さい型2セット(10個)分を想定していますが、少し多めになります。

  • 牛乳       250ml

  • 紅茶の茶葉       4g(ティーバッグ2つ)

  • バター(生地)   10g

  • バニラエッセンス  少し

  • 薄力粉       30g

  • 強力粉       30g

  • グラニュー糖     130g

  • 卵黄        3つ分

  • ラム酒       15ml

  • バター(塗る)   10g程度

紅茶の風味を出したかったので、バニラエッセンスとラム酒を少し減らそうかなと思いましたが、減らすにも基準が見えないので、ほぼ据え置きで作ってみることにしました。いい加減、バニラオイルなりバニラビーンズなり買った方がいいんですけどね。見逃してください。

作り方

  1. 牛乳にバニラエッセンスと紅茶の茶葉を入れて加熱する。沸騰したら火を止めて、バターを加える。

  2. 薄力粉、強力粉、グラニュー糖を混ぜる。

  3. 1.の牛乳液と2.の粉類を混ぜる。

  4. 卵黄を加える。

  5. ラム酒を加える。

  6. 冷蔵庫でしばらく寝かせる。

  7. 室温に戻して混ぜる。ただし、混ぜすぎるとグルテンが出るので注意。なお、後で濾すので全体が均一になればいい。

  8. カヌレ液を濾す。

  9. 型にバターを塗って、カヌレ液を容器の7~8割まで入れる。

  10. 天板ごと200度に余熱したオーブンで70分焼く。

  11. 焼いたらすぐに取り出す。

8. で濾すので、紅茶の茶葉は最初からずっと入れっぱなしにしてみます。紅茶の風味もしっかり出したいですし。

焼成の話は、9. と10. がすべてです。カヌレ液を入れすぎないこと、天板も温めておくこと、焼成時間は1時間では足りなかったねって話です。

それでは、作っていきましょう。

実践

牛乳に茶葉を入れて加熱します。

この量なら内径12cmのミルクパンで事足りますね

他は普通のカヌレと同じです。粉類と卵黄を用意します。

強力粉と薄力粉、グラニュー糖が入っています
最近、卵が高いです…。

上記の材料をすべて混ぜて、アパレイユが完成しました。このままラップをして冷蔵庫で寝かせます。

紅茶の色が出ていますね

ちなみに、アパレイユを少し舐めたのですが、紅茶の風味がほんのりします。これは期待できます。


さて、おおよそ24時間寝かせました。
もう少し細かく言うと、22時間ほど冷蔵庫で寝かせて、冷蔵庫から出して2時間ほど置きました。紅茶の風味もしっかり出ています。

少しだけ色が出た…?

これを篩で1回、茶漉しで1回の計2回濾して、バターを塗った容器に分けます。

容器の7~8割を意識します。

そして、天板ごと200度に余熱したオーブンで70分焼きました!

実食

焼けたカヌレがこちらです!

上手に焼けました~

結構うまく焼けました。焼成条件はこんな感じでいいでしょう!

断面も文句なしです!

適度にスが入ってますね!

さて、今回の目的の2つ目、紅茶の風味についてですが…。

あまり紅茶の風味はしないですね。キャラメリゼされた表面の風味に負けている感じ。ラム酒は控えめなのですが、それでも紅茶はほぼ感じられないです。
焼き色が控えめなやつは少しだけ紅茶の風味を感じますが、言われなきゃ分からない程度かも。

紅茶カヌレ、市販品はどんな感じになっているのでしょうか…。

反省と振り返り

さて、今回のカヌレについて振り返ります。

  • 材料について。紅茶を如何に出すかという問題以外は特になし。このレシピから紅茶を外して、バニラエッセンスをバニラオイルなりバニラビーンズなりに置き換えればプレーン(バニラ)のカヌレになります。

  • 焼成条件について。こんな感じでいいです。もう少し短くてもいいかも。型とオーブンが変わればもちろん変わります。大事なのは次の2つ。

    1. 200度で70分。天板も余熱するべきかは確定ではないですが、庫内が小さくパワーも弱い家庭用オーブンならした方がいいかもしれないです。

    2. アパレイユは容器の7~8割程度。

  • 紅茶は微妙か?市場調査したい。もっと紅茶の風味を出さないと元のカヌレの風味に負ける。改善策としては、焼成時間を短くする、紅茶の茶葉をお湯で開かせてから使うなど。一度紅茶でカスタードクリームを作ってみて、どの程度が現実的なのかを調査してみてもいいかも。

以上です。

おわりに

紅茶のカヌレを作ってみました。紅茶フレーバーと考えなければ大成功です。これを紅茶カヌレと言っていいかは微妙です。

プリンくらい元の味が控えめなら「紅茶だ~~~!」ってなるのですが、元の風味が強いカヌレと合わせるのはいまいちかもしれないですね。カヌレは表面をしっかりと香ばしく焼くことでアイデンティティが出るので、表面積が大きくなる小さめのカヌレとは相性が悪いってことなんでしょうか。

カヌレは食感と風味が特徴的なので、内側の風味がもっとしっかり出るフレーバーも作ってみたいですね。中がもちもちなので、チョコレートとかいいかも。
紅茶は、もっとふんわりしたお菓子のフレーバーに入れるのが無難かな…。



おまけ

余った生地をココット型に入れて焼いたやつです。

断面の写真しかない

あまりスが入ってはいないですね。オーブンの最高温度が200度までしか出ないので、容積が大きい型で焼くのは少々無理があるんでしょうか?それは置いておいて…。

本命のカヌレよりも、こちらの方が「紅茶と言われれば紅茶」と言えそうかと。やはり大きさが関係あるのかも…。

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