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空を自由に飛びたいな

ヘッドホンから流れる異国の言語。
いつも通りyoutubeの聞き流し動画を再生しながら、出勤する。
途中で、ひとりのおじさんと思われる男性を追い抜いたら

「羨ましくない!!!全然羨ましくない!!!
可哀想だ!!!」

とクソでかい声で叫び出してビックリした。
うるさすぎて、憂鬱な気持ちに苛つきが上乗せされた。最悪。

けれども叫んでいる言葉に、
もしかして私の深層心理を読まれてるんじゃ?
と、少しだけ思ってしまう。

大声で叫んで、自分に言い聞かせてんのかな。

昨日は退勤後、スクールまでの時間を公園で過ごした。
この公園に行くのは2回目であったが、
前回と違い公園らしく小学生が遊んでいた。

人がいる〜〜〜と少々残念に思ってしまいながら、ベンチでクレープアイスを食べた。

駆け回る小学生たちがちょっと怖い。

ベンチでクレープアイスを食べる仕事終わりの25歳って、小学生から見たらどうなんだろう。

小学生のころ、まさかこんな自分になるだなんて想像してなかっただろうなあ。おそらく。

近くの花壇をぐるぐると回り追いかけっこをしている彼らを少し気にしていると、
「ちょっとここ人がおるし、一旦あっち行こう」

…!
私が気にしているのに気づいて、駆け回るのをやめ、移動して追いかけっこをしようと提案している!
すごいなぁ。
気遣いができる人だ…。
なんていい小学生たちなんだ。
ちょっと感動しちゃった。もうなんか私より大人なんじゃない?って思っちゃった。

私なんか本当は、ベンチじゃなくてブランコに乗りたいなーとかしか考えてなかったからね。
次は乗れたらいいな。
(初めてきた時は乗れた)

ふと漂ってきた香りを辿ると、藤の花が咲いていて、ああそんな季節か。と思った。
子どもの頃は全力で遊びながら同時に四季を全身で感じていたんだなぁと、
地元の藤のトンネルのある大きな公園を思い出しながらスクールへ向かった。

4月は変化の月だ。
わたしは、わたしの日常は何も変わらないが
変わらないから、まわりの変化に焦りを覚える。

ずっとこのままでいいのかな?

スクールの新しい先生は23歳。
年下だ。ちょっとびっくりしたけど、そうだよな、別におかしくない。

こうやってだんだん、若いなーとか思うことが増えて、歳を重ねているのに
わたしは空っぽになっていってないだろうか?

何もない人間でいたくないという思いがある。
自分には何があるだろうかと考えることが増えた。

能力を身に付けたい。
それは子どもの頃妄想した特別な力のようなものではなくて。
現実的に役に立つものがいい。
できればお金になるもの。
そう考えてしまう大人になった。

だけど特別な能力が手に入れられるのなら、
空を飛ぶ能力がいいです。


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