デザイナーの期待範囲の広さに驚いた話
「マネーフォワード デザインアドベントカレンダー2022」、18日目はビジネスカンパニー BXデザイン部のまゆがお送りします。
note自体書くのは初めてなのですが、私がマネーフォワードに入って、驚いたことを書いてみようかなと思います。
それは『デザイナーの期待範囲がとても広い』ということ。しかもデザイナー同士の話だけではなく、社内に広く浸透しているということでした。
きっかけになった『イベント』の相談。
相談がきたのは士業サミットという、税理士様・会計士様の方へ向けた、毎年行われているイベント。
マネーフォワードを支えてくださっている、既存のお客様や、検討中のお客様へのセッション中心のイベントです。
相談された内容。
相談内容を簡単にまとめると以下の内容でした。
対応領域を定めない相談で、デザイナーへの信頼を感じたと同時に
入社2ヶ月目だった私にはプレッシャーでもありました。
(うれしくて難しいという複雑…)
現状の情報を整理する。
どこまで考えられている状態で相談が来たかを整理してお伝えすると、
という状態でした。
まずは目的の再整理からスタート。
今回の目的はイベントを通じて参加者に実例を知ることで、取り巻く課題を乗り越え、未来に進んで欲しいということ。
その上でデザイナーの観点でできることを整理しました。
考えるのは以下の疑問が出てきました。
マネーフォワードが参加者の変化へどう繋げていくと宣言するか?
良いイベントの「良い」ってどういうこと?
それに対して、デザイナーができることは以下の4つと考えました。
1.世界観を決める。
イベントを通じて、マネーフォワードが参加者にどう変化していただきたいかを伝えていくために、想いを4つのキーワードに集約させました。
そして、それを表すことができる世界観とは何かを考えました。
モチーフは一緒に山を登る人たち。ただ山を登るだけではなく、必ず二人がパートナーとして助け合う姿を入れました。
2.想い→メッセージを決める。
以下のポイントを踏まえて、メッセージにまとめていきました。
世界観と想いを掛け合わせた言葉。
寄り添うというブランドパーソナリティーに合った語り口であること。
こちらまでまとめたところで、マーケティングサイドと合意を取り、イメージや目線を揃えました。想いを言葉として可視化する重要性を感じた瞬間でもありました。
3.欲しい情報があるイベントに。
次はほんの少しコンテンツに踏み込んだ提案で、イベントに知りたい情報、欲しい情報がある状態をつくるということを考えました。
事前にアンケートを行い、知りたいテーマや質問を募集する。
登壇者の方に答えていただく。
手法としてはとても一般的なことですが、参加者の知りたい情報をお渡しできる場を作りたかったこと、イベントの内容が、マネーフォワード側の一方通行にならない様に、参加者の目線を知るきっかけを得たかったため、こちらを提案しました。
結果、セッションの最後に質問コーナーが設置されて、お声に答える時間を作ることができました。更にアンケートでは、次回にも取り入れられそうな意見もいただけました。
4.イベント価値の可視化。
最後に、イベント後に残る読後感を作る提案をしました。
学びが多いと感じてもらうためには、イベントで得たことが
整理された状態が必要であると考えたからです。
そこで、アフターレポートを企画しました。
イベント全体の情報をインフォグラフィックにしてわかりやすく。
グラレコ調のデザインで要点をまとめて一枚に。
また、インフォグラフィックには、参加者の感想なども追加し、お互いの姿も見える様に、イベントの参加者同士の存在を感じてもらうようにしました。
イベント後の参加者からのお声。
イベント終了後、「具体的な学びが多かった。」「現場のリアルな声が聞けてよかった。」などポジティブな反応が聞けました。
また、集客担当の方にかなり頑張っていただいたことにより、
参加者も過去最高を達成、より多くの人に届けることができました。
よかったことのまとめ。
イベントを進めていく上でよかったこと。
マーケティングサイドとメッセージやキーワードで、デザインの軸の部分を早い段階で合意を取ったこと。
そしてお互い同じ目線を持って進められたこと。
コンテンツ企画などは範囲を限定せず、一度提案をぶつけてみたこと。
形にならないことも多かったが、そこからアイディアが派生したり、デザイナーの頼られる領域をさらに広くできたと感じた。
お互いが考えていることや、想いを尊重する姿勢があったので、安心して提案や、進行ができたこと。
『忘れない』ようにしたいこと。
お互いの考えを信じて尊重すること。
今回イベントアイディアを形にしていくことができたのは、マーケティングサイドの皆さんがデザイナーを信頼してくれて、意見を尊重し、一緒に実現させるために力を尽くしてくれたことがあったからだと感じています。
そしてデザイナー側も、マーケティングサイドの目的や想いを理解した上で提案を行なっていた事も重要だったと思います。
目的を共通化してぶれない様に掴むこと。
マーケティングサイドと同じ目線を持ってプロジェクトを進めるためには、最終目的を共通認識を取った上で、ぶらさないようにすることが必要でした。
どれも、至極当たり前なことを言っているなとも思いますが、領域を渡る場合は特に必要なことだと感じています。目の前の仕事に集中するとつい視野を自分達本位にしてしまうことが起きてしまいがちなので、常に言い聞かせています。
そして最後に
領域を超えることを怖いと思わず、踏み込んでみること。
この3つを大切に、今後ももっと領域を広げていきたいです。
アドベントカレンダー19日目は、ジーラムさんです。お楽しみに!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?