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ニッポンに行きた~い!と言って貰うために

2020年オリンピックに向けて益々外国人の訪日数が増えているようです。
このままの勢いだと観光大国フランスを追い越すかも・・・
いや、実際にはそうとばかりも言えないよう。

一体なぜ?

外国人がl大好きな京都だってあるし、金沢だって北海道だってあるのに??

今回は我らがニッポンが世界ナンバーワンの観光国フランスをなぜ追い越せないのかについて検証してみたいと思います。

どんなシーズンでも料金が高い日本の鉄道

外国人が来た時まず使う移動手段、電車。
高い!彼らにとってはこの一言につきるよう。
日本の鉄道はご存知のようにお盆などのハイシーズンは日本人でも割高になります。

それに比べてフランス。
ハイシーズンでの利用は早めに予約を取ればかなり安く抑えられるのだとか。
家族5人でパリからボルドーなどへの東京⇔大阪間ぐらいの料金であれば早めの予約で約25,000円程度ですむところが、日本ではなんと120,000円!位になってしまうのだと言います。

「ジャパン・レール・パス」という外国人向けの切符もJRは発行しているそうですが、いかんせんこの手続きが面倒。
国内外の代理店で予約→引き換え所でチケット受け取り→実際の鉄道予約は「緑の窓口」と出向かなければならずネット予約は出来ないのです。

フランスの場合はと言うと
「ユーロ・レール・パス」でネット予約をする、はい!終了~♪

レンタカーもなかなか借りられない

日本で車を運転しようと思ったら、国際免許なるものを習得しないと運転出来ません。
もしフランス人が日本で運転しようと思ったら、日本自動車連盟もしくはフランス大使館にて約3,000円で証明書を取る必要があります。
もちろん、こちらも出向いて行かなければならずネットでの依頼は不可能。

頼みの綱、民泊はと言うと・・・?

日本の由緒ある旅館は外国人に人気である。
これ、実は幻想のようです。
なぜならば古びた(失礼!)歴史ある旅館は夜の外出も自由には出来ない。(夜、外国人たちは居酒屋に行ったりしたい)山のような料理でもてなされる。(自分達の食べたいものだけを食べたい)
1人での宿泊は歓迎されずに予約出来たとしても割高です。
こちらに関しても
「3名以上泊まれば値引きがある」
のようなサービスもなく、一律の料金で高くつく。

コストのかからない民泊は交通の便のいい銀座・渋谷などは土曜・日曜しか受け付けてくれないそう。(今年規制が緩くなるようですが)
平日は他の地域の民泊を利用するしかありません。

フランス式でホテルや旅館にも等級を

フランスではホテルに1つ星~5つ星までの等級が設定されています。
日本では残念ながらまだありません。
この等級があると宿泊する方にも選びやすい。
5つ星ホテル(旅館)は泊まってみたいけれど料金が高いからじゃあ、今回はせめて3つ星くらいにしておこう・・・みたいな。
競争がものを言う欧米ならではの発想ですが、これだけ数多くの外国人がやって来るのであれば、日本政府も訪日外国人数を増やしたいのであれば、この等級システムは外国人にとって親切ですよね。

勘違いをしているかもしれない日本

外国人は日本の文化や歴史に興味を持っている。
これはもしかしたら思い違いかもしれないと訪日外国人をずっと見て来たある旅行関係の方が旅行雑誌に書いておられました。
彼らは文化や歴史だけではなく、日本の自然の美しさにも惹かれて訪日する。受け入れる方の日本にはまだそのための柔軟性に富んだ移動手段だったり、宿泊先だったりが整えられていない。

日本を訪れる外国人が本当は何を求めてやってくるのか
これをもっと調査して、やって来た彼らが少しでもスムーズに日本を楽しめるように務めて行く事が今後の訪日外国人の増加・更には日本の印象を上げる事に繋がるように思います。

#コラム #フランス #訪日外国人 #日本 #フランス人 #オリンピック

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