見出し画像

愛の国フランスの結婚は意外にも合理的だった

「Je t'aime♡」今宵もこんな風にフランスのどこかで愛がささやかれているのでしょうか?
愛の国フランス。さぞかし結婚は愛で満ちたものでは・・・なんて思うのは私だけ?!

今回はそんな想いがぱ~んと吹き飛ばされてしまうような愛の国フランスの結婚についてお話したいと思います。

フランスでは、日本でもてはやされている「ジューンブライド」は存在しません。と言うか6月に結婚すると幸せになれるという事もないようです。
このジューンブライドではないのですが、実際にはフランスでも6月や7月に結婚式は多い。これは単に長~い夏のバカンス前に「いっちょ、決めるか!」みたいな決意だったり、所得税の率が低くなったりする・・・などの如何にもフランス人らしい合理的な理由からのようです。

法的な婚姻手続きは「マリアージュ・シヴィル=Mariage civil」民事婚というもので、ごくあっさりと市役所で市長が主催し簡単な式が行われます。
その際に必要な書類は何もない。のではもちろん流石のフランスでもありえず、互いの情報(例えば健康診断書のようなもの)を載せたものが必要です。これを証明する事で結婚後に悪い病気を持っていたなんて発覚する事がないようにするのだとか。

フランスらしくドライなのは結婚するにあたってお互いが決める契約書の存在!これをコントラ・ド・マリアージュ(Contrat de mariage)と言います。
これこそ合理主義なフランス人らしい契約書で、もし離婚したら財産は?から始まってどちらかが先に死亡した場合の財産分与はどうする?持ち家はどうする?などの現実的な事柄がセレモニーの間、参列者の前で読み上げられるのだと言うから・・・いやはや日本では考えられないですよね。
でもこれがはっきりと決まっていないと又衆人の前で確認しておかないとフランスの場合離婚時には相当もめることになる。www

というわけでフランスで最も一般的な結婚式は最初に書いた市役所などでのあっさり民事婚だそうです。もちろん、そんな中でも「愛」を大切に、しっかりと教会でステキなウエディングドレスをまとって式を挙げるわ・・・というカップルもいるのは確かです。
日本と比べると教会で式を挙げるカップルと民事婚カップルでは逆の比率でしょう。因みに私のフランス語会話レッスンの先生J.P(ジャン・パスカルの略)は日本で日本人の奥さんと民事婚でした。

教会式か民事婚かはさておき、「コントラ・ド・マリアージュ」は筆者も賛成!いささかロマンに欠ける気もしますが、しっかりと大衆の面前で色々な問題を決めておくと後々いいのでは?なんて思ってしまうのはやっぱりフランスかぶれなんでしょうかね(笑)

最後にフランスでのジューンブライドについて。
日本のような人気はありませんが、「雨の日の結婚式は幸せになれる」と言われているよう。
それはこの日に式を挙げるという事は神様から祝福されており、天使の涙が雨となって降り注いでいるからだそうです。

自分の結婚式が雨だとつい、先行きが不安になってしまうもの。そんな時にはフランスでの言い伝えを思い出して、この雨がこれから先の一生分の涙を流してくれている、だからこれからはもう泣く事はないのだと思っては如何でしょう。

例えば友人の結婚式があいにくの雨だった場合。
花嫁さんの顔が曇りがちだったとしてもフランスのこの言い伝えを教えてあげれば花嫁さんがパッと明るく美しくなる事、請け合いです。

#コラム #フランス #フランス人 #ライフスタイル #結婚 #結婚式 #合理的 #フランスLove #海外Love #海外移住したい


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?