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M型Leica購入とその理由


今回購入したLeica


先日Leica M10-Pを購入した。

大分前からこの機種を購入したいと思っていたのだがとにかく市場在庫として出回らずようやく巡り会えた。

Leica M10-P

フィルム式であるLeica M5をファーストライカとして購入しており、デジタル式のLeica M10-Pで2台目となる。

Leica M5

何故Leicaを選ぶのか

一つ目の理由として、不便さから生じる撮影体験の豊かさを求めた結果Leicaに行き着いたのだと思う。

例えば自分の持っているCanon EOS R5などは精度の高いオートフォーカス機能を有しているし高精細なEVFも搭載されており細かいピント位置まで調整して撮影を行うことが出来る。また、ボディ内手ぶれ補正も付いており、カメラ任せで有る程度狙った写真を失敗せず撮影する事が出来る。

Canon EOS R5


"失敗しないカメラ"
をゴールとするのであればこういったカメラを選択すれば良いし、自分ももちろん多くのシチュエーションで使用している。大多数の人においてはこういったカメラを選択することが正解だと思う。

自分がこのLeicaを使用するタイミングはスナップや個人撮影などあくまで自分のための写真を撮る際で有り、結果ではなくプロセスを楽しむ刹那的娯楽に過ぎない。

そのため撮影体験というプロセス自体をより楽しむためにLeica M10-Pを選んだ。

以下の記事でも記載したが、全てのカメラの設定を自らに委ねられ撮影する事が自分としては撮影体験の向上に繋がるのではと思っている。


二つ目の理由として、
Leica Mマウントレンズは価値が陳腐化しづらく、そのレンズをダイレクトに接続したかったという事が有る。カメラボディとレンズのメーカーを統一する事で完成する、最適なチューニングを一度味わってみたかったのだ。

Leicaのレンズはリセールバリューが高い。
為替変動や物価上昇の理由ももちろん有ると思うが、数年前に購入したLeicaレンズに関しては購入時より価格相場が数万円上昇しており、今売却すれば実質無料でこのレンズを数年間使用出来ていたことになる。

またLeica界隈においては新型のレンズが正義というヒエラルキーの意識も薄く、40-50年前のレンズを購入して愛用している方も多い。むしろ昔のレンズは骨董品のように価格がどんどん上がっている。
おそらく今後20-30年も経てば更に手が出せない価格になっていることだろう。

他のメーカーのレンズは、f値が明るく収差の少ない大口径レンズのヒエラルキーがどうしても高くなってしまっているが、Leicaに関しては携帯性、ステルス性の観点等からf値が控えめでコンパクトなレンズを選定する人も多く、自分の好みを貫ける風潮も良いなと感じた。
(いつかはSummaron 28mm f5.6を手に入れたい…)

何故この機種を選んだのか

数機種あるデジタルライカの中から何故M10-Pを選んだかというとまず第一にルックスが好きだからだ。

Leica M5と同様にボディ全面のLeicaの赤丸ロゴが無く、軍幹部に筆記体のロゴがあるデザインにどうやら惹かれるようだ。

50年以上前に発売されたM5などのフィルムライカが今現在も現役で使用出来ること、またMマウントレンズを共用で使用出来ること、カメラのデザインも古くからずっと踏襲されており、そこがLeicaの設計思想の素晴らしさだなと感じた。

Leica M10-P + Summilux-M 50mm f/1.4 ASPH.

つい最近Leica M11-Pが発売された。
何故最新機種を選択しなかったのかという問いに対しては、自分の運用では画素数はM11-Pの60MPは不要でM10-Pの24MPあれば十分で足りるという理由が大きいと思っている。

またLeica M5でベースプレートの着脱によってフィルムを装填するクセが付いていたため、ベースプレートが採用されているM10シリーズに愛着を持ったという事も有る。

個人的にはこの裏蓋の構造が好き


もちろんM11シリーズの方がM10シリーズと比較し重量が約100gも軽量な事、電子シャッターで1/16,000秒までシャッタースピードを設定でき晴天下でもNDフィルター無しで開放f値で撮影しやすい事、USB給電が出来る事等羨ましい点も多々有る。

しかしLeicaは上述した通り最新機種が1番ヒエラルキーが高いというプロダクトでは無いと認識しているため自分の気に入った機種を選定すれば良いと思っている。

例えばM8やM9、M-Typ240等を使っている人は玄人感が滲み出ていてとてもカッコいいなと思う。(これにエルマーとかヘクトール付けてたらなお渋い)

数日触ってみた感想

詳細な技術仕様は既に多くの人がレビューしているため割愛するが、
とにかくカメラとしてデザインやインターフェースが研ぎ澄まされていると感じた。

無駄な物理ボタンや機能も削ぎ落とされているし、あまり良い言い方では無いが素通しのガラスとシャッターの付いた金属の塊という感じで、被写体をファインダーで確認してシャッターを切るという一連の動作だけに集中させてくれるカメラだと思う。


筐体は非常にコンパクトだが想像していたよりもずっしりと金属が詰まったような重厚感が有りそれも良い意味で所有欲を掻き立ててくれている。

またM10-PはM10等と比較するとシャッター音の静粛性が上がっており音量としては控えめなのだが音色やリズム感が心地良いので撮ってる感はしっかりと噛み締める事が出来る。

M10-Pで撮影した写真は別の記事で掲載したいと思うが今までデジタルカメラとしてメインで使用しているCanon EOSシリーズと比較して色作りや絵作りが全く違うことに驚いた。この辺りも今後もっと比較して行きたいと思う。

M10-Pのjpg撮って出し(AWBで撮影)


Leica M5を使っている事も有りレンジファインダーカメラの扱いには多少慣れていると感じていたが、ファインダーや物理ダイヤルの違いも有りまだまだ使いこなせていないため今後の撮影を通して使用感に慣れていきたいと思う。


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