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3.11が東京2020にもたらすこと

もうすぐ東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。
緊急事態宣言下に行われるということ、誰もの頭が疑問だらけの中、今一度この大会について考えてみたいと思います。

昨日、東京オリンピック・パラリンピックのプレイベントとして新宿御苑で開かれた「しあわせはこぶ旅モッコが復興を歩む東北からTOKYOへ」は、緊急事態宣言下、無観客のライブ配信で行われました。
https://youtu.be/kcLkRhWVuVo

決してひとりでは作れない、決してひとりでは動かすこともできない巨大な人形。昨日のイベントもしかり、数ヶ月かけて東北の人たちが粛々とモッコを東京に向かわせ歩かせてきたことは、ほとんど報道されていません。
でも本来、このオリパラは「スポーツの力が東日本大震災の被災地に夢と希望をもたらすことを訴え、復興オリンピック・パラリンピックとして招致活動をしていた」のではなかったのでしょうか?そして「様々な困難を乗り越え、復興へと歩む被災地の姿を世界に発信し、支援していただいた人々に感謝を伝えていく」のではなかったのでしょうか?
そうであったとすれば、このイベントこそ、もっとも大切に報道されて、多くの人に、世界に発信しなければいけないことではなかったのでしょうか?
東京オリンピック・パラリンピックから切り捨てられたように感じてしまうこのイベント、内容は大変素晴らしいものです。
ぜひご覧いただき、今一度、この大会の意味を考えてみていただければ嬉しい限りです。

「プロジェクトストーリー」より
ワークショップを通し、東北の子どもたちのイマジネーションとともに育まれた約10メートルのモッコ。
モッコは東北から2011年から10年後、2021年のTOKYOに向かいます。
これまで、陸前高田(岩手)、岩沼(宮城)、南相馬(福島)と、モッコは様々な東北の文化と人を感じながら、太平洋岸を歩き、旅を続けてきました。
東京と東北を繋ぎ、そして、人と人の思いを、もう一度繋ぎ直しながら、現在の東北を知り、やがて訪ねてみたいと思う人が増えるきっかけにもなりながら、思い出を携えて、モッコはさらに歩き続けてきました。
みんなを笑顔にするために、たくさんのしあわせを運ぶために。バラバラな思いを、ひとつにするために。
https://olympics.com/tokyo-2020/ja/events/tohoku-mocco/

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