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妊娠記録〜さよなら胆嚢〜

痛みに耐えた約1週間を過ごした後
うん、これやっぱりおかしいね。
ってことでチーカマを1本咥えて
近所の内科に行ったところまでが前回のお話。

診察が9時からだったので
早めに行こうと8:30前には病院に着き
受付で妊娠していること、
1週間程前から脇腹に痛みがあること。を伝えると
妊婦であることから、診てもらえるか先生に
聞いてくるとこのことだった。

まぁ、それは納得。
妊婦となると診察方法が狭まってしまうからだ。
というわけで、待合室で本棚にあった
鬼滅の刃の最終巻を読み泣きながら待っていると
名前を呼ばれ診察してもらえる事になった。

内容を事細かに説明。
ある日突然痛みが出たこと、
最初からずっと激痛だった。
右足を出す度に痛む。
産婦人科で助産師に相談したところ
恐らく妊娠と関係ないかもしれないと言われたこと
一通り言うと、エコーをすることになった。

診察してくれた先生によると
右足を出す度に痛む
というのが引っかかったよう。

そして出た判断は

「胆嚢炎ってご存知?」


ん??胆嚢炎?あの熊さんの漢方になる部位?(熊胆)
そこが炎症起こしてるということか。ほう。
、、、なんで???というのが感想だった。

原因は先生にも不明だった。
もしかすると妊娠によるホルモンが原因かもしれないけれども、エコーだけでは分からないので採血させて欲しい。と言われ、もちろん快諾。

するといかにもベテランの看護師さん登場。
いつもどちらの腕で採血するかを聞かれ
血管が浮かび上がらないから
どちらの腕もかなり嫌がられるので
手の甲でいいですよ。と言うと
それ経験不足のナースの逃げだよ。
と笑いながら言われた。
そしていとも簡単に腕から採血。痛み無し。
思わず「うまいっすね」と
何処から目線で言ってるんだと
自分でも思うよな感想を伝えてしまった。

そして先生からは旦那さん近くにいるなら
呼んでください。ということだったので
車内で待機していた夫に連絡し来てもらった。

その後、先生から告げられたのは
血液結果を見ても胆嚢炎でほぼ確定だけど
ここではなく大学病院を紹介するので
そちらで手術の可能性がある。とのことだった。

時刻は11時手前。
この時私が思っていたことは
「私のお昼ご飯は??」だった。


チーカマだけではさすがに持たない。
昼食を取っていいか聞いたところ
我慢してくれ。と言われた。
この地点でかなり泣きそうだった。
妊婦というのはその程度で簡単に落ちる。

ちゃんと朝ごはん食べておけばよかった。
それはこの後次の日の昼まで思うのだった。

早急に行ってくれと言われたので
すぐに大学病院に向かった。
それでもまだ手術というものが想像できず
夜ご飯何食べようか。と考えていた。
気持ちは完全にラーメンだった。

しかし、大学病院に行くと
あれよあれよと内診、採血、CT、心電図
怒涛の院内ツアー。全ての結果が出るまで約1時間
夫はその間に売店で牛丼を食べていた。
目の前で食べられると涙が出そうだったので
1人で行ってもらった。
そして午後4時を回ったところ。
主治医に呼ばれ、きっちりと診断が出た。

急性胆嚢炎

原因は悪阻で急激な体重の激減でホルモンバランスが乱れ胆嚢に小さな胆石が出来た為。

通常、妊婦さんがなるとしても高齢の場合だそうで
私はまだ20代。普通なら考えられない。
とまで言われた。


点滴で散らすことも出来るが
再発の可能性が高く、仮に妊娠後期になった場合
母子ともに危なくなる。摘出手術が出来るのは
まだお腹が出ていない今しかない。


今、、、というのは今日ですか?
と聞くと林修先生ばりに「今でしょ」
と間髪入れずに言われたので少し動揺し
牛丼を食べているであろう夫に電話。
牛丼を急いで食べて診察室に現れた夫からは
若干牛丼の匂いがして、くそう。
という気持ちにはなったが、そこは黙っていた。

夫が来るまでの間にPCR検査をする為に
鼻に棒を突っ込まれ、あまりの痛さに号泣。


その後、今日の夜7:30から
腹腔鏡手術で胆嚢を摘出します。
入院をすれば退院まで面会は出来ません。

このご時世なので面会が出来ないことくらい
分かっていたのだが、結婚してから離れたことが無かったので、それがかなり堪えてしまった。
その事実にも涙してしまい、たかが4日でこれなら
長期入院の人はどうなってるんだ。
と色んなことを考えて涙が止まらなかった。
再度言うが、妊婦は浮き沈みが激しい。

手術に対して不安だった事は他にもあった。
それは胎児への影響だった。
手術で全身麻酔をすることで
胎児は呼吸が出来るのかということだったが、
そこは問題ないが、全く無いとは言えない。
と言われ不安は拭えなかったが
何度もしないよりは今したほうがいい。
と強く言われ手術することに決めた。

大丈夫大丈夫。赤ちゃんは大丈夫。


自分に何度も言い聞かせた。

早速入院の準備をすることとなり
夫は一旦帰宅し入院グッズを揃える事に。
その間私は病室に入り、点滴をぷすっと。
、、、、痛いんですけども!!!

午前中に採血した内科の看護師さんが
あまりにも上手だったので
昼に採血センターで行った人も
点滴ぷすっとした看護師さんも
もっと頑張ってくれと心底願ってしまった。
点滴は針のサイズが違うので痛いのは理解してるが
2度ミスったので言う事は許して欲しい。

手術着に着替えていた時に
同室の方々がご飯の時間だったようで
美味しそうな匂いがした。
同タイミングで看護師さんが来たので
私のご飯は無いんですか??と弱々しく聞くと

術前なんで無いです。
あ、多分食べれるの明日の昼です。
手術まで1時間なんで水ももう止めてくださいね。

あ、、、そうですか。としか言えなかった。

なので、皆さん。これはやばいな。と思って
病院に行く前はご飯しっかり食べてください。


もちろん人間ドックは別ですよ。 

そんなこんなで手術の時間。
夫にいってきます。とLINEで伝え、
手術台まで自らの足で向かい
よっこいしょ。という感じで寝転がった。

私の手術のイメージは担架にのって
1、2、3で台に乗ると思っていたけれど違った。

そして、背中に麻酔の針を入れると言う事で
海老意識して!!!背中丸めて!!!
はい!負けないで、押して!!背中!丸めて!!
という感じでプスッと針が入った。

実はこれ、無痛分娩でも同じ様にやるみたいで
まさかの予行演習をやることに。

ラッキーというかなんというかで
手術が始まりました。

次回は胆嚢取ってから退院まで、そしてその後の話

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