見出し画像

韓国語上級者に挑戦してほしい『スイスから来たスミスさんのお話』

通訳する会議に入る前のウォーミングアップとして、滑舌練習用の文章をネット検索して読んだりするのですが、今日はその中でも私がお気に入りのものを紹介します。

めちゃくちゃ長い激ムズ早口言葉、みたいな感じなのですが、
韓国語ネイティブも噛まずに読むのは無理と言われている、難易度最上級の『スイスから来たスミスさんのお話』です。

스위스에서 오셔서 산새들이 속삭이는 산림 숲속에서 숫사슴을 샅샅이 수색해 식사하고 산속 샘물로 세수하며 사는 삼십 삼살의 샴쌍둥이 미세스 스미스씨와 미스터 심슨씨는 샘송 설립 사장의 회사 자산 상속자인 사촌의 사돈 김상속씨의 숫기있고 송글송글한 숫색시 샘송 소속 식산업 종사자 김산술씨를 만나서 샘송 수산물 운송수송 수색실장에게 스위스에서 숫사슴을 샅샅이 수색했던 것을 인정받아 스위스 수산물 운송수송 과정에서 상해 삭힌 냄새가 나는 수산물을 수색해 내는 샘송 소속 수산물 운송수송 수색사원이 되기 위해 살신성인으로 쉴 새 없이 수색하다 산성수에 손이 산화되어 수술실에서 수술하게 됐다는데 쉽사리 수술이 잘 안 돼서 심신에 좋은 산삼을 달여 츄르릅 들이켰더니 힘이 샘솟아 다시 몸사려 수색하다 샘송 소속 식산업 종사자 김산술씨와 셋이서 삼삼오오 삼월 삼십 삼일 세시 삼십 삼분 삼십 삼초에 쉰 세 살 김식사씨네 시내 스시 식당에 식사하러 가서 싱싱한 샥스핀 스시와 삼색 사시 참치 스시를 살사 소스와 슥슥샥샥 샅샅이 비빈 것과 스위스산 소세지를 샤샤샥 싹쓸어 입속에 쑤셔 넣어 살며시 삼키고 스산한 새벽 세시 삼십 삼분 삼십 삼초에 산림 숲속으로 사라졌다는 스위스에서 온 스미스씨 이야기.

これ自体は有名な滑舌練習用の文章なんですが、中に出てくる登場人物の名前が紹介されている場所によってちょっと違ったりするみたい。

上の文章に名前が出てくる人を簡単に整理すると、
1. スイスからきた結合双生児(!)のミセス・スミスとミスター・シムスンさん
2. セムソン(という会社)の社長の従兄弟の相舅(=子供の結婚相手の親)であるキム・サンソクさん
3. キム・サンソクさんのお嫁さんであるキム・サンスルさん(セムソンに所属し食産業に従事している)
4. 寿司屋さんを営む53歳のキム・シクサさん

そのまま直訳すると登場人物やその周りにつく修飾語が紛らわしくて解読が難しいので、私なりにこの物語を簡単に解釈すると、こんな感じ。

スイス出身のスミスさんとサムスンさんは、森の奥で雄鹿の捜索(?狩りのことでしょうか)をしながら暮らしている結合双生児なのですが、セムソン株式会社の関係者たち(キム・サンソクさんとキム・サンスルさん)に出会い、その繋がりでセムソンの水産物運送輸送捜索室長という人からスイスで雄鹿を隅々まで捜索した功績が認められて、セムソンにジョインすることに。スミスさん(とサムスンさん)は水産物運送輸送捜索社員というものになるため、非常にクサい水産物を捜索(そもそも水産物を捜索するって何?)していたら、酸性水に触れた手が酸化してしまって手術することになったのですが手術が上手くいかず、朝鮮人参を煎じて飲んだところなんと元気が湧いてきた!ので、水産物の捜索を再開。そしてスミスさん(とサムソンさん)は捜索の途中でキム・サンスルさんと一緒にご飯を食べにキム・シクサさんがやっている寿司屋さんに行き、フカヒレの寿司とまぐろの寿司をサルサソースで混ぜたものとスイス産のソーセージを掻き込んだのち、深夜に森の中へと消えて行きました、というお話。(水産物の捜索はどうした?)

主人公の設定がちょっとショッキングだしそもそもツッコミどころ満載ですが、滑舌練習用にㅅが入った単語を一生懸命なんとか意味が通るように繋げた文になっていて、これを最初に作った人もすごいなぁと感心してしまいますね。

日本語は句点があるので読んでいて息継ぎするべきところがすぐわかるんですが、韓国語は基本的にコンマを使わない言語なので、この文も初見だと息継ぎするところがわからないという難しさもあります。

物語としてはめちゃくちゃですが、一応ある程度意味は通っているので、誰かにこの物語を伝えるつもりで自分なりに息継ぎをする場所を決めて語りかけるように読むと上手く行きますよ!

あと、発音練習のために読むという意味では、口をできるだけ大きく開けて母音をはっきり発音することを心がけてゆっくり読む、というやり方も良い練習になると思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?