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小さな山の中で家具職人をしている若者の話①プロローグ

はじめまして。

She is craftsman.

 “She”は私です。

辛いことは笑い話にしてまおう。

よろしくお願いします!


専門学校を卒業して、東京で2年間働いた。東京ライフはとても楽しかったけど、同時にとても忙しなかった。

満員電車から始まる朝。
駅員さんが人間を電車という箱の中にぎゅうぎゅうと押し込むの。
なんだか皆しかめっ面で、朝から怒鳴っている人もいたりする。
駅に着くと我先にと言わんばかりに、箱から解放され、かと思えばみんな小走りで改札を通り抜けていく。
人の波とはこれか、という感じだ。
今思えば、よくあんな生活が送れていたな、と思うくらいだが、慣れというのは恐ろしく、当時はそんなことで朝から萎えている暇などなかった。

例えばそんな感じで、東京という街だけ時間軸が2倍速なんじゃないかと思っていた日々から逃げ出したかった私は、地方に転職することにした。

理由は東京のせいだけではなく、恋愛も仕事も思うようにできなくてとても落ち込んでいたので、なんかもっとゆっくり、自然に癒されたいわあ〜とか、そんな気持ちもあった。

とは言っても、家具職人になりたいという夢のために気合いを入れていたし、とてもポジティブな転職だということにしている。
これから私は修行に出るのだ!と心を決めた瞬間である。

希望を胸いっぱいに抱えて転職活動をしていた私、東京ライフよりもっととんでもない衝撃の連続が待っているなんて、思いもよらなかった。



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