トクリュウ的働き方について
こんにちは。
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皆さんは「トクリュウ」というものをご存じでしょうか。
最近、こうした匿名・流動型犯罪グループ型の犯罪が流行っています。
指示役はヤクザなどの組織に属さず、東南アジアの比較的安全なところに潜伏して、自らの手を汚さず指示だけ出して収入を得ている印象です。
よくこうしたことを思いつくなと思いますし、こんなこと考えれらるなら真っ当な仕事でも成功出来るんじゃないかと思います。
と同時に私はどこかで聞いたことあるなと感じていました。
それは以前、星新一という作家の作品で似た話を読んだことがあったからです。
上の本の「入会」という題名の話です。
ある会の会員は誰も顔も素性も知らず目的も知らされず、ひとりひとりは電話をかけるなど些細なことを実行しているのだが、会員ひとりひとりのそうした行動がすべて繋がっていき殺人という仕事を成し遂げることになり、金銭が支払われるという内容です。
まさに、今の「トクリュウ」そのものなのです。
インターネットも普及していない半世紀近くも前に、今行われていることが考えられていたということに驚愕します。
また、「トクリュウ」と同じ仕事の仕方は通常の企業でも一般化されているのではないでしょうか。
ひとつのプロジェクトごとに集まって仕事をし、そのプロジェクトが終わったら解散してまた別のプロジェクトに移っていくという働き方です。
また、どこの職場も今はそれぞれの仕事が細かく分担されているように思います。
私は開発に近い仕事をしていますが、昔は設計職の人がプロジェクトを管理し設計すると同時にその評価や実験など様々なことを行っていたように思います。
今は大手の会社の設計職はプロジェクトの管理のみを行い、実際に設計や評価を行うのは派遣や請負の会社や海外です。
おそらく経済的合理性があるからだとは思いますが、技術者としては、こうした働き方は楽しいのかなと疑問に思います。
せっかく、ある技術が好きで大学などで専門の勉強をした人優秀な人がプロジェクトの管理しか出来ず、技術に触れられないのです。
もっとも、これは私が世間知らずなだけで実際には技術に触れるような仕事が出来ているのかもしれません。
私としてはこのような分断された仕事は、世間に役立っている感覚が薄くやりがいを得にくいなと感じています。
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