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書き出し_休載小説の話をなんとか終わらせよう_アステリアの鎖 493

「唸れ! 【次元刀(じげんとう)】――白光千波(リュミエール・ブランシュ・ミル・ヴァーグ)っ!!!」

 アレイシアの叫びと同時に、振り上げるマキーナの刀身は白く輝き始めた。
 繰り出される一撃は現実。
 二撃目は空間。
 三撃目は時空。

 アレイシアのスキル【次元刀(じげんとう)】は、彼女の望む場所ならば、未踏の地であっても彼女を導くことが出来る。

――例えば、それが神の領域でも。

 ティアを経由して、ジンの話を聞いたことにより、彼女は神の領域へ足を踏み入れる片道切符を手に入れた。だが、人間一人ではパワー不足であり、魔王のパワーとアステリアの魔力が彼女のスキルを、目的地へと押し上げる。

「……っ!」

 一直線に次元の壁を切り裂き疾駆していく魔王は、おぞましいフォルムの巨大な怪物に対峙した。女性器と男性器をかけ合わせて、グロテスクなフォルムにアステリアとアレイシアは本能的な恐怖を覚えるが、ロボットである魔王は下された命令と、自分にしかできないことを遂行する。

【吾(あ)……】

 一直線へ自分へと向かう機械人形に、種神が初めて反応した。下半身の触手をくねらせ機体を捕えようとするが、機体は身を捻って回避し、種神の神体を刺し貫いた。

【吾吾吾吾吾吾吾吾吾吾吾吾吾吾吾吾吾吾吾吾吾吾吾吾吾吾吾吾吾吾吾吾吾吾吾吾吾吾吾吾吾吾吾吾ッ!!!】

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