書き出し_休載小説の話をなんとか終わらせよう_アステリアの鎖 491
「たぶん、僕たちはこの世界で生まれたわけじゃないから、君たちのように種神に対して、絶対的な畏怖を覚えないし思考停止することもない……だから、まぁ、疑問に思うわけないんだよね。種神の本来の姿は、どんなものだっがのかって」
――作戦決行。
「マキーナ! 準備は良い?」
魔王デウス・エクス・マキーナに搭乗する、アレイシアとアステリア。ティアは二頭の【獣】を引き連れてデオンと対峙する。
「やぁ、ヘルメス教授のことは残念だったね。こんな状態だから、大したモてないしをできないことを許してほしい」
デオンの口からヘルメス教授の名前が出るが、ティアは動揺しない。もうそんな些細なことで、彼女の心が揺らぐことなどありえないのだから。
「いいえ、気にしておりませんわ。むしろクロノス商会の創始者でもあり、我が祖国の初代国王とお会いできて光栄でございます」
すらすらと心にもないことを口にする唇には、うっすらと冷たい笑みが浮かんでいる。
「どこから侵入したのかは、この際気にしていないさ。どうせ、ファンタジーの何でもありの世界さ。そんなうんざりした世界も、もうすぐ終わる」
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