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人が疲れた時に聴こえてくるもの

にっぽんの歌@中東サウンドデュオ "コレヤコノ" in Tarab Tel-Aviv.

私たちの日本-中東の境界をたゆたう音が、テルアビブに響きました。

ガンガンに迫るサウンドがメインストリームのテルアビブで、私たちのデュオは異色な存在です。

演奏後、たくさん声をかけてきてくれる人たちの中で特に印象に残ったのが

「今、戦争で私も周りの人たちも本当に疲れている。そんな中であなたたちの音を今日聞いて「これだ!」と思ったの。出会えて本当にうれしい。」

という言葉でした。

ガンガンの音はもう溢れかえっているから、私たちは逆にこれでいい、と振り切って思っていたところに頂いた言葉でした。

常々思うのですが、もはや「20世紀的な価値観」は終わっていて、今はその余韻がまだ残っている時代、映画や大劇場なども含めた過去100年前後で生まれた文化やその価値観は今、大きく揺らいでいる気がします。

「もっと大きく、強く、広く」

産業革命と機械化に端を成す価値観、考え方は一方で"細やかな人間性"を隅に追いやることもありました。

「人の温かみ」が残っていることを、今の人たちは逆に求めているような気がします。

それは私の望む形でもあり、

私が腑に落ちることでもあります。

世界のどこにいるとしても。

そしてそれは、「人が生身でつながっていける形」だとも思うのです。

どんなに時代が変わっても私たち自身は「人間のまま」なのですから。

テルアビブのミュージックバー"タラブ"にて。

隠れ家的な雰囲気とキュートな幾何学模様ミラータイルのステージがホントにかわいい!💖

本番前

本番後(笑)

アンティークお着物もテルアヴィヴィアンたちに大好評でした😊💕

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